私は現在、日本大学スキー部で活動する大学4年生のクロスカントリースキー選手です。チームではランナー部門の女子チーフを務めています。この競技は「雪上のマラソン」と形容され、その過酷さゆえに心身ともに苦しい瞬間は多々ありますが、全身運動であると同時に、道具操作によって推進力を生む高度な技術力が問われる奥深さが魅力です。体力があるだけでは勝てず、クラシカル・フリーの2走法への対応、そして1.5kmのスプリントから最長50kmの長距離まで、あらゆる要素が求められます。現在私は、世界で戦うため、背中を中心とした体のしなやかな使い方と、アップテンポのリズムでエネルギーを効率的につなげる「オリジナルのフォーム」を練り上げています。この技術を追い求める過程が楽しく、幸せであり、競技に取り組むことで結果だけでなく、自身の成長を感じられることが何よりの喜びです。競技との出会いは、クロスカントリー界のレジェンド・石田正子選手の出身地である北海道美幌町でした。スキー一家で育ち、記憶のない3歳の頃から自然とスキーに親しんでいました。幼少期から「オリンピックで金メダル」という大きな夢を抱き、小・中学時代は少年団に所属し、夏は陸上、冬はスキーという生活を送っていました。高校では、自身の成長と自立を期すため親元を離れ、秋田県立秋田北鷹高等学校に進学。夢の実現に向けた覚悟を持って競技と向き合い続けています。
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GO BEYOND な 人
畔上凜花(アゼガミリンカ)
クロスカントリースキーヤー
私の最終目標は、オリンピックでメダルを獲得することです。その通過点として、今シーズンは海外で開催されるU23世界選手権の選考会を突破し、本大会で20位以内に入ることを目標にしています。今回の冬の海外遠征は私にとって初めての経験となりますが、この挑戦は最終目標達成に不可欠だと強く感じています。最大の理由は、「世界基準の経験値」を得る必要があるからです。これまでの国内での経験だけでは、海外の実際の雪質、コース、気候、そしてレース環境を知ることはできません。世界で戦い成績を出すためには、まず海外遠征に慣れ、試合に慣れることが必須条件です。一つひとつの困難な状況をすべて経験に変え、最終目標を達成するための揺るぎない糧にしたいと考えています。また、クロスカントリースキーが盛んな北欧の選手たちの技術や練習スタイル、さらに彼らのプロフェッショナルな私生活を肌で感じ、吸収したいという強い目的があります。競技力だけでなく、異文化の中で自らを律し、常に高い意識を持って行動する彼らの姿から、真の世界レベルとは何かを体得することが、この海外チャレンジの最大の理由です。
私が感じる「GO BEYOND.=超えていく」とは、雪上のマラソンという過酷な競技で直面する肉体の苦痛、そしてそれによって生まれる精神的な限界の壁を打ち破り、新たな自分に生まれ変わることです。全身を使って道具を操り、推進力につなげる技術の追求は尽きることがありません。この技術探求の楽しさや、苦境を乗り越えた先に自身の確かな成長を感じられる瞬間こそが、私にとってのGO BEYOND.であり、最大のモチベーションとなっています。今回の海外活動で、私がこれから具体的に超えていきたい壁は二つあります。一つは「言語の壁」、そしてもう一つは「自分の限界の壁」です。私はあまり英語を話すことが得意ではありませんが、言語の壁を理由に交流を諦めることはしません。パッションとボディランゲージを最大限に活用して積極的にコミュニケーションを取り、一歩でも多く現地の環境や技術を吸収できるよう努めます。そして、世界のトップレベルとの間に存在する実力差という「自分の限界の壁」に正面から挑みます。この大きな壁に対して、日々の練習で目の前の課題を一つひとつクリアし、自分が今取り組んでいる「オリジナルのフォーム」の追求が最終目標につながっていると信じて、自分を律し、努力を積み重ねます。この二つの壁を乗り越えることが、五輪メダルという夢を掴むための挑戦だと確信しています。
GO-BEYONDER No.756
クロスカントリースキーヤー
畔上凜花
2004年3月27日生まれ、北海道美幌町出身。現在は日本大学スキー部に所属。クロスカントリースキーに魅了され、「オリンピックでのメダル獲得」を目指し日々トレーニングを積んでいます。
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2025年2月 全日本学生選抜 クラシカル 優勝
2025年2月 全日本スキー選手権 フリー 5位
2025年1月 全日本スキー選手権 スプリント 4位
2025年1月 札幌トヨタ杯 フリー 3位