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GO BEYOND な

森田毅(モリタゴウ)

アルペンスキーヤー

僕はスキーのアルペン競技をしています。アルペン競技というのは、FISのルールブックに記載された規則のなかでスキー板を履き、スタートから青い旗門と赤い旗門の間を交互に縫うように滑り降り、スタートからゴールまでのタイムで順位を決める競技です。と言っても、ただ旗門間を滑り降りる「落ちていく」だけでは、速いタイムを出すことはできません。スキーは滑り降りてくる競技ですから、スタートからゴールまでどんどんスピードが上がっていきます。そこで、いかに旗門を縫うように曲がるターンでの減速動作をなくせるか、いかにロスなくタイトなラインでコースを攻略するかが鍵となります。そのため、繊細なスキー操作や、高速で曲がる際にかかるGに耐えられる体づくりも大事になってきます。アルペンを始めたきっかけは、3歳の頃に初めてスキー板を履き、家族でニセコアンヌプリやニセコヒラフなど、冬はスキーがすぐそばにある環境で育ってきたことです。小学3年生の冬、スキー場で、ものすごい迫力でキレッキレな滑りをして降りていく同年代くらいの人たちを見ました。そのとき、「ああなりたい!」とつい言葉にし、両親はそれを実現させてくれました。それが、僕がアルペンスキーを始めたきっかけでした。

僕はもともと他のスポーツもしていたのですが、どのスポーツもすぐにある程度はできるようになり、飽きてしまいました。しかしアルペン競技は少し違い、いくら練習してもなかなか上達しませんでした。なので、うまくいった時や、初めてライバルに勝った時、コーチに褒められた時は、ものすごく嬉しかった記憶があります。そんな簡単には上には行けないアルペンに、「じゃあやってやるよ」という気持ちで今まで取り組んできました。正直、最近までは世界一だったり、大きな目標はありませんでした。でも、世界で活躍する選手を見て、自分もこうなりたい、ファンの前で派手なパフォーマンスをしたい、と心を入れ替え、自分を支えてくれている人たちに恩返しするつもりで、世界一を目指していこうと思いました。ですが、アルペン競技は、日本の雪ですごく速くなっても、アルペン競技の本場であるヨーロッパの雪に行くとズタズタにされる、というオチがあります。その原因は、標高、気温、湿度などによって雪の特徴がまったく変わってくることです。なので、世界一になるためにも世界の雪に慣れる必要があり、僕は世界にチャレンジしています。

僕はアルペン競技を始めてから、自分の滑りの技術について数々の指導を受け、宿に帰ってその日の滑りのビデオを見ながら、どうすれば改善できるか、逆に「それを改善したら、あれも改善できるじゃん」と、コーチや良きライバルと共に考え、一つ一つ技術を身につけ、課題や目標を超えてきたなと感じます。逆に、超えていかれたと感じることもあります。自分のできないことや、自分の悪いところを難なくこなしていく人たちを見て、悔しい気持ちになることもあります。しかし、それをさらに超えていこうと気持ちを高め合うことで、また新しい課題が出てきます。常に目の前にある課題や目標を超えていくことが上達であり、世界一への一番の近道だと思います。今まで自分が超えられずに残してきた課題や目標が山ほどあります。少し初心に戻り、足りないものを一つずつ超えていく下積み期間を増やしたいと思います。今後は、世界一までまだまだ先が見えないほど遠いですが、一つ一つ超えていけば、きっと「世界一」という目標へたどり着くことができる、そうみんなは言います。僕もそう思います。今はまだ世界に挑戦する立場ですが、いつか世界の最前線で戦う時まで、超えて、超えて、行きたいと思います。

GO-BEYONDER No.755

アルペンスキーヤー

森田毅

2009年5月5日生まれ北海道札幌市出身 高校は栃木県足利大学附属高等学校在籍 世界一を目指して日々課題に取り組んでいる。
Instagram:https://www.instagram.com/moritago5529?igsh=djQwZ3BiaGlndGFi&utm_source=qr

2025年24.25 北海道ユースレース 全種目総合優勝
2025年4月 カナダウィスラーカップ 3年連続代表選出
2025年3月 ジュニアオリンピック 準優勝
2025年3月 全国選抜ユーススキー選手権 準優勝
2025年3月 全日本ジュニア選手権 優勝
2025年2月 ユースジャパンカップ 準優勝
2025年2月 全国中学校スキー大会 優勝
2025年2月 北海道ユーススキー選手権 優勝/優勝
2024年1月 北海道中学校スキー大会 優勝

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