クロスカントリースキーは、スキー板とポールを使い、決められた距離を滑ってタイムを争う競技です。持久力がとても大切になります。アルペンスキーのようにリフトなどはなく、自分の力だけで傾斜を上り、下ります。距離はスプリントと呼ばれる1kmほどの短いものから、最長で50kmまであり、幅広い能力が求められます。日本ではあまり知られていないマイナー競技ですが、ノルウェーやスウェーデンなどのヨーロッパではとても人気があり、W杯が毎年盛り上がりを見せ、市民の多くがコースに集まるなど、国の文化として強く根付いています。私は北海道の真狩村で育ちました。真狩小学校では夏に野球少年団で活動していましたが、冬には野球活動がなくなります。冬にもスポーツをしたいという思いから、少年団活動が盛んだったクロスカントリースキーを小学1年生で始めたのがきっかけです。始めた頃は、グラウンドでとても熱心に見守ってくれた学校の先生や親と一緒に、暗くなるまでスキーに乗って練習していました。小学2年生で初めて地元の大会で入賞してからは、多くの大会で優勝し、中学校、高校に進学しても競技を続けました。
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GO BEYOND な 人
神幸太朗(ジンコウタロウ)
クロスカントリースキーヤー
私はスキークラシックという、この競技の起源に近い、長い距離で争う競技の世界で戦いたい気持ちがあります。私はクロスカントリースキーの起源に、とても愛着を感じており、魅力的だと感じています。クロスカントリースキーの起源は、もともと国と国、街と街の移動を効率的にするために、北欧で使われていたものが競技へと発展していったことにあります。スウェーデンで毎年開催される世界最大のクロスカントリースキーレース「バーサーロペット」では、90kmのコースを滑ります。日本で開催されるマラソン大会のように、市民ランナーもいれば、スタートの最前列にはプロ選手が並び、プロのカテゴリーも同時に競われます。日本では考えられないような人数、コースのレイアウト、そして歓声を体で感じ、その世界の一戦で戦いたいと、レース映像を見た瞬間に思いました。
私はGO BEYOND.と、とてもマッチしていると感じています。私の目標であるスキークラシックにチャレンジしている日本人選手は、過去を振り返っても片手で数えられる人数しかいません。しかし、そのような日本の過去を見るのではなく、今の自分が実力をつけて世界へ挑戦し、壁を越え、結果を出すことができるかがすべてだという思いから、「越えていく」ことが鍵だと考えています。スキークラシックでは、主にクラシカル走法が用いられ、50kmや70kmといった長い距離で順位を競います。持久力、強靭な上半身、高い心肺機能が必要とされ、2〜3時間のレースが当たり前の世界です。この世界で活躍するためには、現在の10kmや15kmのレースを想定して組まれているトレーニングメニューに加え、50kmのためのトレーニングが必要不可欠です。今の期間は、自分自身で長距離に対応するための長時間トレーニングも取り入れ、海外のトップクラスの世界で戦える準備を進めています。
GO-BEYONDER No.750
クロスカントリースキーヤー
神幸太朗
2005年1月13日生まれ、北海道真狩村出身。早稲田大学スキー部所属。故郷真狩村でスキーと出会い、小学1年生の時クロスカントリースキーを始める。現在はSki Classicsでのメダル獲得を目指し、日々トレーニングに励んでいる。
Instagram:https://www.instagram.com/kotaro.jin/
2025年3月 全日本学生スキー選手権 5位
2025年2月 ジュニア世界選手権出場 47位
2023年3月 全日本ジュニアスキー選手権 1位
2022年2月 全国高等学校スキー大会 1位