私は近代五種選手として、世界を舞台に活動をしています。小学生の頃にフェンシングと馬術を習っていたことをきっかけに、近代五種という競技と出会いました。1日のうちに全く異なる5種目を1人の選手がこなし、競技ごとに順位が大きく変動するという、ハラハラドキドキする展開が面白く、「自分もやってみたい」と強く感じ、競技を始めました。それ以来、どの種目も満遍なくこなせるよう、体力を養い、技術を鍛えるトレーニングに本格的に取り組んできました。近代五種は、フェンシング・水泳・馬術から変わったオブスタクル・ランニング・射撃という、異なる分野の5つの種目を高いレベルでやりこなす必要があるとてもハードな競技です。そのため、私は日々、競技ごとの特性に応じた計画的なトレーニングに取り組んでいます。平日は、学校の部活動(水泳部)で基礎練習をした後、5種目のいずれかの専門的な指導を受けています。土日は、午前・午後・夜間の3部構成で、複数の種目を組み合わせて集中的にトレーニングを行っています。練習の振り返りには、スマートフォンで撮影した自分の動画を見返して、フォームや動きの改善点を細かく確認しています。また、オリンピック選手や海外の強豪選手の競技映像を積極的に視聴し、技術や戦術、リズムの取り方などを研究し、実践に活かしています。近代五種選手となってから、「もっと強くなりたい」という気持ちは今も増すばかりです。限られた時間の中でも最大限の成果を出せるよう、日々のトレーニングを工夫し集中して取り組んでいます。
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GO BEYOND な 人
田井慶音(タイケイト)
近代五種選手
私が近代五種という競技を通じて目指しているのは、世界の舞台で通用する強い選手になることです。1日に5つの種目を戦う近代五種は、競技力の高さだけでなく、精神的な強さや総合的な判断力も問われる奥の深いスポーツです。日々のトレーニングを重ねながら、競技力はもちろん、人としても成長していけるよう努力しています。試合経験を重ねる中で、自分の力が世界でどこまで通用するのかを知りたい、という思いが自然と強くなっていきました。このたび、国内の選考会で優勝し、U17とU19の日本代表選手として、世界選手権へ出場することが決まりました。今はその大会で決勝戦へ進出し、そして上位入賞することを目標に、日々全力でトレーニングに励んでいます。中でも、最も得意とするフェンシングでは一位を狙い、自信を持って試合に臨みたいと思います。世界選手権は、これまで自分が積み上げてきた努力の成果を試す場であり、さらにその先大きく飛躍するためのチャンスでもあります。この経験を通じて、技術的な向上だけでなく、メンタルの強化や国際大会ならではの緊張感の中での判断力など、総合的に成長して帰ってきたいと思います。
昨年出場したU19世界選手権では、リトアニアという初めて訪れる国で、親元を離れ、時差、食事、気候、そして言葉など、すべてがいつもとは違う環境で、精神的にも大きな不安を感じました。それでも、自分を落ち着かせ、目の前のレースに集中し、レースの合間には思い切って他国の選手に話しかけてみたりすることで、「どんな環境でも自分の力を信じて平常心で挑む」という経験が、私にとっての“GO BEYOND.”でした。自分で限界を作ることなく、殻を破って挑戦することで、不安に思っていたことが自信に繋がったり、世界が大きく広がり、競技を楽しむことができました。また、競技の結果を残すことだけでなく、まだまだマイナー競技である近代五種の魅力や自分の挑戦の過程を発信し、多くの人に競技の面白さを伝えていくことも、日本代表として海外に挑む私の使命だと感じています。競技の魅力をもっと多くの人に届けられるよう、SNSなどを通じた情報発信にも力を入れていきたいと思っています。そのためにも、競技力だけでなく、語学力にも磨きをかけ、一人のアスリートとして、また、一人の日本人として、自分の限界を超え、国を超え、枠を超え、今後も世界を舞台に活躍できる強い選手となり、挑戦を続けていきます!
GO-BEYONDER No.708
近代五種選手
田井慶音
2009年5月28日、東京都生まれ。
小学5年生から近代2種・3種を始め、初めて出場したレーザーラン(近代2種)の大会で優勝。中学1年生から本格的に近代五種を始める。
五種目の中ではフェンシングを得意とする。
2025年4月1日現在、フェンシング・エペ単体での国内ランキング9位。
身体は小さいが、体力には自信あり。
学業にも真剣に取り組みながら、世界選手権での上位入賞を目指し、日々努力を続けている。
Instagram:https://www.instagram.com/kate._.528?
2025年8月 近代五種U19世界選手権@南アフリカ 日本代表内定
2025年7月 近代五種U17世界選手権@リトアニア 日本代表内定
2024年9月 近代五種U19世界選手権@リトアニア 51位
2023年5月 近代五種 東アジア選手権大会@タイ Triathle個人9位/Biathle個人6位/Biathle Mix Relay4位
2022年10月 第10回近代3種日本選手権大会兼第17回JOCジュニアオリンピックカップ 3種中学生女子の部 4位
2021年11月 第9回近代3種日本選手権大会兼第16回JOCジュニアオリンピックカップ 3種小学生女子の部 8位
2021年10月 ジャパンレーザーランシリーズ2021ファイナル 小学生女子の部 4位
2020年11月 第8回近代3種日本選手権大会兼第15回JOCジュニアオリンピックカップ 2種小学生女子の部 優勝