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GO BEYOND な

稲川くるみ(イナガワクルミ)

スピードスケーター

私はスピードスケートという競技をやっています。スピードスケートとは、400mのアイスリンクの上を滑り、スピードを競う競技です。主な種目は女子個人種目で500m、1000m、1500m、3000m、5000mがあり、私の専門種目は500mと1000mになります。スピードスケートに最初に魅了されたのは私の姉です。私の住んでいる地域は雪が多く、冬の寒さはかなり冷えます。そのため冬になると、小学校のグラウンドに保護者の方々の協力で水を撒き、小さなアイスリンクを作っていました。姉はそこでスピードスケートと関わり、姉の影響で私は3歳の頃から氷の上に乗っていました。寒さや風がとても辛く感じる中で、陸の上より自分の力だけで速く動けることに楽しさも感じました。それから徐々に大会やタイムを意識するようになっていき、自分の努力した事が、結果やタイムで可視化できることに面白さとやりがいを感じるようになりました。もともとスポーツは色々と好きでしたが、複雑なルールや臨機応変を求められるスポーツはなかなかうまくいかず、『とにかく速くゴールラインを通過した選手が勝ち』というシンプルで分かりやすいルールも魅了された一つの理由だと思います。

私はオリンピックに出場してメダルを獲得する事が目標です。2025年の1月にカナダで行われたISUスピードスケートワールドカップ第3戦で人生初めて個人種目銅メダルを獲得しました。その次のワールドカップ第4戦でも同じく銅メダルを獲得しました。シニアの世界大会には19歳から出場していましたが、6年間、メダルを獲得できませんでした。メダルを獲得するために毎年色々なことに挑戦・取り組みをしていましたが、なかなか結果に繋がらず、試行錯誤の日々でした。数年間タイムも停滞していた中で、一年前、海外のチームで新しいことを学ぶ機会がありました。異なる国でさまざまな新しいことに触れ、自分の中の当たり前や常識は覆り、そういう考え方もあるのかと発見もありました。スケートに対して深く考えすぎていた部分もあれば、新しい着眼点を与えてくれた時もありました。そういった発見や学びが結果に繋がった一つの要因だと思っています。私の目標を達成するために、これからも挑戦を続けていきたいと思います。

私がこれから超えなければならない壁は、自分を信じきることです。過去最高に悪かった大会というのは、良かった大会と同じくらい印象に残ります。その国際大会でメダルを獲得するために、トレーニングを順調に重ねていき、あとは大会に向けて練習量を調整していくだけというところで、だんだん不安になってしまって、本来予定していた練習量を遥かに超え、大会までに体の疲労が抜けず、その大会は酷い結果で終わりました。その時の原因は自分自身を信じることができなかったことです。大きな大会になればなるほど、費やした時間や労力が大きければ大きいほど、その分不安も大きくなります。そういった状況下でも、最後の最後まで自分自身を信じきる覚悟と勇気を持つことが、今の私の壁を「GO BEYOND.=超えていく」ことだと思います。

GO-BEYONDER No.697

スピードスケーター

稲川くるみ

1999年4月17日生まれ。
3歳からスピードスケートを始めました。
北海道幕別町出身。
映画と漫画が好きです。

Instagram:https://www.instagram.com/kurumi_ngw/?hl=ja

2025年2月   ワールドカップ4戦500m 3位
2025年1月   ワールドカップ3戦500m 3位
2024年11月 四大陸選手権大会500m 2位
2024年10月 全日本距離別選手権大会 500m 2位
2023-2024年 ワールドカップ総合500m 6位
2023年10月 全日本距離別選手権大会500m 優勝
2022年1月 全日本学生氷上選手権大会500m 優勝
2018年3月 世界ジュニア選手権大会500m 優勝

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