中学生時代、運動が苦手だった私が、ゲームセンターまで自転車で行けたという成功体験。もっと遠くへ、もっと遠くへ行きたいという欲求。その距離は徐々に伸びて行き、大学生時代には自転車で日本一周を達成。その旅を通して、「夢」の大切さを学びました。その時、自分の夢とは何かを自問自答しました。それが、世界への挑戦です。私は「夢」を持つことの素晴らしさ、大切さを常に発信しています。それを少しでも多くの方に、特に若い世代の方々に伝えたいと思っています。大学卒業後、美術教師をしていた頃は、常日頃から生徒たちには夢を持つことの大切さを語り続けてきました。私が担任していたクラスの学級通のタイトルは「夢追人」。彼らが入学して来た時から３年間、ずっと夢について語り、彼らと一緒に考えて来ました。そして、彼が卒業を迎える直前、彼らに告げました。「実は僕にも夢がある。それを実現するために、大好きな教師の仕事を辞めます。君たちは何でもできる、何にでもなれる。夢は人生の道標だ。夢追人であって下さい」その話をした時の彼らの表情が、今でも忘れられません。私は今、その夢の途中にいます。自転車で世界一周。その夢を叶えること、そして世界という舞台から夢を持つことの大切さを発信し続けること、それは大切な生徒たちと約束した私の責務です。

「夢とは何か」これは私にとって永遠に自問自答し、考え続けるテーマです。多くの人は「⚪︎⚪︎になりたい」という夢を語ります。しかし私は、「⚪︎⚪︎をやりたい」。こちらの方が大切なのではないかと思っています。職業や肩書きといった名詞の夢ではなく、動詞の夢。そして、夢があるのならば、とにかく踏み出す。踏み出したのならば、そのまま走り続ける。やればできる? 違う。できるまでやる。不器用ならば不器用なりに、動き続けた先にこそ夢がある。その最初の勇気ある一歩、それこそがGO BEYOND.であると私は思っています。私にとってそれが、自転車世界一周でした。美術教師という、いわゆる安定した職業に就いていた数年前。生徒や同僚にも恵まれ、多忙ながらも幸せな毎日。それを生涯続けていくことも、私の人生の選択肢の一つでした。しかし常に心の中には葛藤がありました。果たして自分は、自分の夢に蓋をしたまま教壇に立ち続けるのか。それとも、安定した幸せを捨ててまで、自分の夢を追うのか。私の選択は後者でした。そうして飛び出した自転車世界一周の旅。世界は私の価値観や固定概念を根底から覆してくれました。夢とは何か。夢を追うとは何なのか。ペダルを踏み込むその一瞬一瞬、心から実感します。過去の自分を超えて行く。新しい自分へ。GO BEYOND.