僕はアルペンスキーをしています。両親の影響で3歳からスキーを始めて、本格的に競技を始めたのは6歳からです。アルペンスキーとはコースにセッティングされたゲートに沿って滑降しタイムを競うスポーツです。時速100kmを超えるスピードや0.01秒を争うシビアな競技性が魅力です。僕は他のスポーツにはないこの独特な競技性に惹かれアルペンスキーを始めました。幼少期から地元のスキーチームで練習に参加しており、小学校2年生から本格的に大会に参加し始めました。小学校6年生の時にジュニアオリンピックで優勝したことをきっかけに勝つ楽しさを覚え、もっと勝ちたい!と思うようになり、より一層トレーニングに熱が入るようになりました。トレーニングとしては、オフシーズンは冬に向け、1シーズンを通して戦い抜けるフィジカルとメンタルの底上げをテーマに取り組んでいます。11月初旬から12月初旬にかけて基礎的な雪上トレーニングをおこないます。そこからはシーズン後半におこなわれるタイトルレースに向け、1月から3月まで日本での練習、レース転戦をおこないます。海外でのトレーニングは日本ではなかなか経験できないような質の良い環境でおこなうことができ、より一層成長出来ると感じました。



GO BEYOND な 人
金沢拓(カナザワタク)
アルペンスキーヤー
僕がアルペンスキーをやっている上で最終的な目標としていることは、日本人初のワールドカップ、世界選手権での優勝、オリンピックでの金メダルです。とにかく世界で一番になりたいです。これは簡単なことではないことをわかっています。世界で通用するようになるためには海外で経験を積み、レースで結果を残し続ける必要があります。実際に中学1年生の時に初めて海外のレースに挑戦し、メンタル面や技術面で日本と世界とでは大きな差があることを実感しました。だからこそ強い気持ちと情熱を持って目先の目標をひとつひとつクリアし、最終的には世界一になります。そして僕にはもう一つ夢があります。それはアルペンスキーを有名なスポーツにすることです。日本ではマイナーなこのアルペンスキーというスポーツを、僕が世界一になり、影響力のある選手になることで広め、必ず日本をアルペン大国にします。
僕が海外で活動していていろいろな面で感じた大きな課題はマインドセットの問題です。僕が感じるGO BEYOND.はここにあります。特に中学1年生の頃に初めて国際大会に出場した時、大きく差を感じました。1本目を1位の結果で迎えた2本目、僕の前にスタートした外国人選手のオーラや雰囲気に対し、人生で初めて競技中に怖いと感じてしまいました。今でもあの時、少しでも自分自身を超えることができていたら勝てただろうと思っています。それからのオフシーズン、僕は一番の課題をマインドセットにしてトレーニングしてきました。もう気持ちで負けないように嫌いなトレーニングやつらいトレーニングにも逃げずに取り組んでいます。つらい夏を乗り越えてきた自分自身のマインドを信じ、どんな場面でも臆することなく、自分自身をそしてさまざまなレジェンド選手の記録を超えていきたいと思います。
GO-BEYONDER No.648

アルペンスキーヤー
金沢拓
2010年11月7日 北海道札幌市出身。日本人初のW杯.世界選手権.五輪優勝を目標にトレーニングしています。好きな選手はLucas Pinheiro Braathen選手です。
Instagram:https://www.instagram.com/taku.ski?
2024年4月 Whistler cup2024 U14 SL優勝 GS2位
2024年3月 JOCジュニアオリンピックカップ K2男子 SL8位入賞
2024年2月 第61回全国中学スキー大会 SL 12位
2023年3月 JOCジュニアオリンピックカップ K1男子 PGS優勝