私は富山県で生まれ、クロスカントリースキー選手だった母親の影響もあり、小さい頃からクロスカントリースキーを始めました。クロスカントリー競技は、雪上のマラソンと呼ばれ、雪上を滑走し、誰が1番速く走れるかを競う競技です。短い距離では1kmから、長い距離では50kmまである、とても見応えのある競技です。主にヨーロッパでの人気が高く、競技以外にもレクリエーションやフィットネスとしても人気があるとても面白い競技です。日本ではあまり馴染みのない競技ですが、私はこの競技をもっと普及させていくためにも自分自身が結果を出すことで、もっと日の目を浴びるスポーツにしたいと思い活動しています。



GO BEYOND な 人
山下陽暉(ヤマシタハルキ)
クロスカントリースキー
冬季オリンピッククロスカントリースキー競技での金メダル獲得を目標に活動しています。私自身、2022年に北京オリンピックに出場し、オリンピックという舞台で結果を残すことがどんなに難しいか、そしてその難しさの先では自身の競技人生や社会にどのくらいの影響を与えるのかを間近で感じ、同時に、あの舞台で金メダルをとるためには、今まで以上に競技への取り組み方を変えていく必要があると感じました。オリンピックの経験からどうすれば世界で勝つことができるのかを考えた際に、やはり強い地域で考え方を学ぶことが必要だと考え、単身で海外合宿を何度かおこないました。日本代表チームとして海外に行っていた時とは違い、宿の手配、移動手段の確保、外国人との交流など、学ぶことが沢山あり、改めて自身がおこなっている競技の面白さや、奥深さを感じることができました。その際にグローバルWiFiがあったおかげで、世界のどこでもネットに繋がることができ、連絡や、コミュニケーションを不安なくおこなうことができました。学んだことを日本に帰ってきて即実践し、工夫していくことで私だけの武器を見つけられてきていると思います。今シーズンの最大の目標は、World Cup・世界選手権での上位入賞そして、アジア大会での優勝です。そして2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックでのメダル獲得、そして2030年のオリンピックで金メダル獲得を目標にこれからも活動していきたいです。
私の思う「超える」取り組みは、自分自身を、そして世界の強豪選手達を超えることです!私は、今まで誰も成し遂げることができなかった、このクロスカントリースキーという競技での初のオリンピックメダリストになるという夢に向かい今まさに挑戦しています。誰も成し遂げられなかった夢なだけに、その夢はものすごく大きな挑戦だと思っています。私自身、何度も世界大会に出場させて貰いましたが、フィジカルの違い、テクニックの違い、競技に対する理解度の違いを感じさせられました。しかし、その中で私が優れていると思ったのは、競技が好きな心や、最後の最後で出るハートの勝負では勝てていると感じました。海外選手を超えていくためにはまず自分自身を超えていく必要があると思います。足りていなかったフィジカル強化やテクニック強化にしっかりと時間をかけておこないます。普段のおこない、毎日競技とどのくらい向き合うか、どんな工夫をして練習をするか、常に新しいことに挑戦し、チャレンジしていく取り組みをしています。そうしていくことで、海外との差を埋め、世界の強豪達をも超えていける選手になれると思っています。この大きな挑戦を本気で達成するためにこれからも日々努力していきます。
GO-BEYONDER No.639

クロスカントリースキー
山下陽暉
富山県出身のクロスカントリースキーヤー
母親の影響で競技を始めて、日本人初のクロスカントリースキー競技のオリンピック金メダルを目指す。
Instagram:https://www.instagram.com/haruki3.11?
2024年12月 FIS Cross-Country World Cup Lillehammer, NOR 20km Skiathlon Classic/Free 40位
2023〜2024年シーズン Far East Cup 総合1位
2023年 世界選手権出場 リレー 10位
2022年 北京オリンピック出場 リレー 10位