私の目標は、世界一のスノーボーダーになり、オリンピックで金メダルを獲得することです。その目標を達成するためのステップとして、毎シーズン世界各地で開かれているFISワールドカップでの表彰台を目指し、海外遠征をおこなっています。海外遠征中に感じることは、スノーボードという競技では、大会の時は互いに争っていますが、そんな中でもすごい技を成功させたプレーヤーに対しては、みんな自分のことのように喜び、リスペクトしてくれます。自分も常に相手へのリスペクトの気持ちを持ちながら大会に臨むことを心掛け、本当の意味での世界一のスノーボーダーとして、アスリートとして認められるよう、異国文化を感じながら自分自身の心・技・体を高めていきたいと考えています。また、世界一のスノーボーダーになり、スノーボードを含むマイナーなウインタースポーツ業界を盛り上げていきたいと思っています。⼩さな頃から夢中になったスノーボードをたくさんの⽅に楽しんでもらい、業界を盛り上げていきたいです。年々ウインタースポーツを楽しむ⼈⼝が減少しているので、スノーボードが日本に入ってきて盛り上がりを見せた時のように、スキー場を中⼼としてスキー近隣の地域も盛り上がり、多くの人がその地方へ行く理由ができればいいなと考えています。

私が考える「GO　BEYOND.＝超えていく」はやはり自分自身の限界突破です。最近でそれを感じたのは、昨シーズンの12月に中国・北京で開かれたFIS Snowboard World Cup 2024 Big Air決勝に出場した時で、3本中2本成功させなければいけない状況の中で自分の限界突破をすることができたと感じています。1本目に得意方向である Backside 1800をしっかりと成功させることができたものの、2本目に挑戦したSwitch Backside 1800 で転倒してしまい、後がなくなってしまいました。追い込まれた最後の3本目に、今まで雪上で成功させたことのない大技である Switch Backside 1980 を成功させることができました。現在のスノーボードフリースタイル種目（スロープスタイル、ビッグエア、ハーフパイプ）は技の進化スピードが早く、今後もっと回転数を上げなければなりません。それは、常に自分の限界を更新していく必要があるということです。これから世界最高峰のトリックを自分がリードしていけるように、自分自身をプッシュし日々限界を突破していき、常に昨日の自分を超えていきたいと思います。