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GO BEYOND な

南谷花都(ミナミヤハナト)

プロスノーボーダー

私は今、スノーボードのスロープビッグエアー競技でオリンピックを目指して日本代表として活動しています。複数のジャンプ台やレール(階段の手すりのようなもの)などの障害物があるコースでトリックを組み合わせて総合滑走能力や、大きなジャンプ台を使ったトリックを競い合う競技です。トリックの難易度、完成度、(高さ、着地など)が総合的にジャッジされます。私がスノーボードを始めたのは両親の影響です。父がプロスノーボーダーで小さい頃からスノーボードが当たり前に身近にあり、物心ついた頃にはもうスノーボーダーになっていました。そしてスノーボードをやっていくうちに大きなジャンプ台に魅力を感じ、飛んでみたいと思ったのがスロープスタイル、ビッグエアーを始めたきっかけでした。その後、大会にも出場するようになり、小学6年生でプロ資格を獲得しました。その頃からオリンピックに出たい!という目標ができ、本格的にオリンピックを目指すようになりました。それからFISなどの公式の大会にも参加するようになり、今年からナショナルチームB指定に入ることができました。今シーズンからワールドカップに参戦しています。引き続き、オリンピック出場を目指して頑張ります!

海外には日本とは異なるスキー場が数多くあり、もっと自分のレベルをあげたいと思っています。例えば、カナダやヨーロッパではパウダースノーが広がる広大なゲレンデやバックカントリー、アメリカではパークやパイプの充実したエリアなど、日本では味わえない環境で滑ることでスキルを向上させられると思っています。またスノーボードを通じて現地のライダーや文化に触れ、視野を広げることもできます。特に、海外ではスノーボードが生活や文化の一部として根付いている場所も多く、その価値観を体感したいと思っています。新しい環境に飛び込むことは、言語や生活習慣の違いを乗り越える必要があり、英語を習得すれば海外での練習や、海外トップレベルの選手たちと関わることができ、自分自身の成長につながると思っています。日本国内のスキー場では世界レベルのスキー場がなく、なかなかいい練習ができません。そのため海外遠征は必須だと思っています。海外活動を通して自分のレベルを上げていきたいと思っています!

海外での練習では毎日挑戦の繰り返しです。新しい技をする時はものすごく緊張し、ものすごく恐怖心を感じます。難しいトリックやラインに挑むとき、恐怖や失敗への不安を乗り越える必要があります。たとえば、初めてバックカントリーに挑戦したり、大きなキッカーで新しいエア技を練習する際、身体だけでなく心も試されます。スノーボードでは、何度も転んで失敗することが当たり前です。しかし、そこから立ち上がり、次のトライに向かう姿勢こそが限界を決めるのは自分自身であり、その壁を超えることで新たな自分に出会えます。これを乗り越えた時に私はスノーボードの1番の「GO BEYOND.」だと感じます。スノーボードは単なるスポーツ以上に、自分を試し、成長させてくれるものです。「GO BEYOND.」は、技術や結果以上に、その挑戦する過程そのものに宿ると感じます。これから自分がオリンピックを目指していくならもっと「GO BEYOND.」をしないといけない時が来ると思います。その時は恐怖と戦い勝ち、絶対に超えてオリンピックに出場したいと思います!

GO-BEYONDER No.622

プロスノーボーダー

南谷花都

2006年10月3日生まれ。北海道倶知安町出身。
3歳から両親の影響でスノーボードを始める。小学6年生でプロ資格を獲得。2024-2025シーズンからナショナルチームB指定にはいる。現在はワールドカップ参戦、オリンピック出場を目指して活動しています。

Instagram:https://www.instagram.com/hanatominamiya

2024年 ジュニアワールドカップ BA4位
2024年 全日本選手権栂池大会 SS4位
2024年 Nekoma Mountain Big Air BA5位
2023年 COWDAY SLOPESTYLE SS6位
2023年 全日本ジュニアスキー選手権 SS5位
2023年 高井富士X-JAM BA6位
2019年   JSBA全日本選手権 SS3位

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