私が海外でのスキー遠征を続ける理由は、選手たちが異なる文化や価値観に触れることで、自分自身の視野を広げ、可能性を見出すきっかけを得てほしいからです。海外という未知の環境での経験は、競技力の向上だけでなく、自己成長や新しい挑戦への意欲を引き出します。特に現地での生活やトレーニングを通じて、選手たちは文化や習慣の違いを体感し、その中で適応力や柔軟性を培います。また、現地のスキーチームとの交流やトレーニングは、技術的な刺激を受けるだけでなく、お互いの価値観や視点を共有する貴重な機会です。さらに、選手たちは現地での買い出しや自炊を通じて主体性を学び、不慣れな英語を使ってコミュニケーションを図る中で、自分の意志を伝える勇気を育みます。これらの経験が、競技だけでなく、彼ら自身の人生において重要な成功体験となることを信じています。また、海外遠征中は学校に通うことが難しいため、自主的に勉強をする必要があります。練習後に疲れている中でも勉強時間を設け、やるべきことをしっかりやる大切さを学びます。さらに、時差の関係で練習後に学校のオンライン授業に参加することもあり、Wi-Fiを活用することで学業との両立が可能となっています。

これまでの海外遠征を通じて、選手たちがチャレンジする姿を何度も目にしてきました。昨シーズン、小学生の全国大会であるジュニアオリンピックでは、下級生ながら上位入賞を果たした選手がいました。これは高地での厳しいトレーニングや異文化への挑戦を通じて、選手たちが自分の限界を超える経験を重ねた結果です。特に、初めての環境に戸惑いながらも仲間と協力し、現地の選手やコーチと積極的に交流した姿は印象的でした。不慣れな英語でも勇気を出して話し、意思を伝える中で得られた喜びや自信は、選手たちの大きな成長につながっています。選手たちの「超えていく」経験は、競技だけでなく人生の大切な糧となります。これからも新たな挑戦を楽しみながら成長を続けていけるよう、全力でサポートしていきたいと思います。