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GO BEYOND な

近藤信(コンドウマコト)

フリースタイルスキーヤー

フリースタイルスキーの青少年育成活動として小学校低学年生から高校生までを対象としたスクールを開催しています。また地域に根ざした活動としてローカルの子供達が放課後にトレーニングができる環境として、スキー場のナイターゲレンデにフリースタイル練習用のスノーパークを作り運営しています。フリースタイルスキーカテゴリーのオリンピック種目であるスロープスタイル、ビックエア、ハーフパイプを中心にしたスノーパーク競技と、最近FISで競技化されたオフピステを滑るフリーライドを軸とした育成活動をメインとしておこなっています。北京オリンピックでスキー・スノーボード人口が億単位に増えた中国は屋内スキー場の数も世界一で、どんどん新しいスキーリゾートが建設されスノーパークは若者に大人気です。私のこれまで培ってきた経験を海外で十分に活かせる土台ができた事で、中国でのスキーリゾートに関する活動も始めています。国内ではこの冬からヘリコプターを使った雪山コンテンツ(ヘリスキー、遊覧、国内主要空港からリゾートへの二次交通にヘリコプターを使うサービス等)を開始します。

私はコブ斜面を滑るのが大好きで1993年にモーグルスキーを始め、2年後にはモーグルW杯選手を目指して長野県白馬村に移り住みました。世界初のモーグル専門スクールの主任教師をしながら競技選手活動を続けていました。この頃からフリースタイルスキーには新しい滑りのスタイルであるフリースキームーブメントが世界一斉に始まり、フリースキームーブメントは今やオリンピックやX-gamesの種目となりました。その当時のフリースキーは、まだW杯やオリンピック種目にはなっていませんでしたが、アメリカではいち早くX-gamesの種目として採用されました。そこで私はX-gamesに出場することを目指して、日本が夏でも雪上でトレーニングをすることができるカナダと南半球(ニュージーランド)へ単身向かいました。カナダとニュージーランドでは国際大会があり優勝者だけがアメリカのX-gamesに招待(インビテーション)される仕組みになっていたからです。ニュージーランドでは大会で優勝を重ねていた事もあり、アメリカ人が主催するフリースキーCAMPのコーチに就任しました。大会を転戦してきたアメリカ、カナダ、ニュージーランド、スイス等のスノーパークのような環境を日本にも作りたいと思い、国内の様々な場所にスノーパークを設計し作り始めました。前職で7年間建設会社の監督業務をしてきた経験を雪上に活かして、立案、設計、製作、管理運営が容易にできたからです。モーグルスクール時代に培ったコーチング経験も活かしフリースキー専門のスクール運営も始めました。今まで培ってきたこれらの知識を新しい中国スキーリゾート開発の中に取り入れていきます。

私が感じるGO BEYOND.とは誰もやっていないことにチャレンジするマインドです。私が選手を目指していた当時のモーグルスキー競技では、ジャンプに規制があり縦回転(後方宙返りバックフリップ)は禁止技だったこともあり、私は自由に自分の意思で様々なことにトライすることができるフリースキーのスタイルに傾倒して行きました。フリースタイルスキーからフリースキーに移行する時に感じたことと同じように、既成概念に縛られることなく自分で考え、自分で表現できるようになるまでがむしゃらに追い求めて来たことが形となり、実績として積み上げられてきて今の自分がある。大好きなスキーを続けながら、チャレンジを忘れない事で現状を超えていく楽しみ方がフリースキーのマインドだと思います。世界中のリゾートを滑ってきて思った事は、日本の自然環境の素晴らしさです。四季があり水が豊富で森が豊かな島国。そして世界でも類を見ないほど最高の天然雪が豊富に降る山々が全国各地にある。特に厳冬期の冬山はまだまだたくさんの未開のエリアが存在します。私はこの冬から新しくヘリコプターを使った事業を始めます。ヘリコプターを使ってこの島国の未開のエリアに世界中の人を案内したい。そしてリアルな景色を生で感じてもらいたい。日本の観光資源の素晴らしさをスキーを使って世界に発信する為にも、現状の規制や古い常識を超えていきたいのです。近い未来にはヘリコプターはドローンに姿を変え、今よりももっと簡単に、そして安全に素晴らしいエリアに足を運ぶことができるようになるでしょう。

GO-BEYONDER No.611

フリースタイルスキーヤー

近藤信

1966年3月19日生まれ岩手県北上市出身
モーグル選手を経て世界初のモーグルスクール(白馬47スキー場)主任に就任。FREESKI(TWIN TIP SKI)の誕生と共にFIRST GENERATIONとしてFREESKIの選手活動を始める。
アメリカ、カナダ、スイス、ニュージーランド、オーストラリア等海外をメインに選手活動を開始し、三井物産(ROSSIGNOL)と契約。その後アメアスポーツ(ARMADA)と契約し現在に至る。

資 格 :FIS公認ジャッジ(SLOPESTYLE,HALFPIPE,BIGAIR)

FREESTYLE SKIを始めてから現在まで(30年)の活動内容は、国内・海外でのFREESKI大会に出場、FIS公認大会の国内誘致、SNOW PARK設計、 オフトレーニング施設(TRAMPOLINE、SKATE PARK、WATER JUMP、AIR BAG JUMP企画プロデュース、国内スキー場の再生事業、中国スキーリゾート設計、オリンピック選手育成プログラムの実施、2024年から国内ヘリスキー事業を開始。

Instagram:https://www.instagram.com/makotokondo/

Facebook:https://www.facebook.com/makoto1stlane

業務実績
🔹SNOW PARK及びオフトレーニング施設
・New Zealand SNOW PARK(SLOPESTYLE、BIGAIR、HALFPIPE)設計
・国内4カ所のWATER JUMP施設、10箇所のSNOW PARK設計、施工
・中国スキー場設計、SNOWPARK設計、AIR BAG施設設計、アクティビティー施設設計
・神立高原スキー場SNOW PARKプロデュース ・夏油高原スキー場G PARKプロデュース ・エイブル白馬五竜スキー場GORYU PARKプロデュース

🔹SCHOOL
・白馬47 MOGUL SCHOOL校長
・八ヶ岳ザイラーバレーMOGUL SCHOOL校長
・白馬五竜スキー場FREESTYLE GATE校長
・New Zealand FREERIDE CAMPヘッドコーチ
・青少年育成プログラム HAKUBA FREESTYLE FORCE
・キッズ&ユースプログラム(オリンピック、W杯選手の育成等含む)

🔹イベント、撮影
・YAMAHA&東京スクールオブビジネスTSB新宿AIR SHOW(企画、設計、運営)
・東京DOME日産X-TRAIL JAM(イベントアイテム施工管理、オープニングSHOW JUMPチーム)
・WILLCOM WINTER GAMES白馬(SLOPESTYLE コース、BIG AIRコース、MOGULコース設計、施工、 管理、競技運営)
・FIS公認大会ASIA OPEN 夏油高原(SLOPESTYLE コース、BIG AIRコース設計、施工、管理、競技運営)
・RedBullグローバルメディアプラットフォームプロジェクト(撮影用アイテム設計、 施工)

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