私は現在日本大学に在籍し、アルペンスキー競技に取り組んでいます。群馬県沼田市出身で、6歳から地元のスキークラブに入って競技を始めました。幼少期は実践的な練習をする機会はあまり多くなかったので、非圧雪のパウダースノーを滑ったり、コブやジャンプ台を飛んだりと、スキーそのものを楽しみながらスキー操作の技術を高めていきました。小学生の高学年から本格的に競技に打ち込み、中学3年生の時には全日本ジュニア選手権で優勝し、高校1年生の時にはカナダのWhistlerで開催されたジュニアの世界大会で5位入賞することが出来ました。これをきっかけに、世界で通用する選手になりたいという気持ちが明確になり、競技生活に打ち込んでいきました。11月中旬から1ヶ月ほどヨーロッパやアメリカ、中国でトレーニングをし、12月中旬から4月まで各地の大会に参戦しています。5月〜10月の期間は身体づくりの期間で、長いシーズンを通して戦える持久力と、競技場面で求められる瞬発力や筋力、スキー動作に関わる身体の使い方のトレーニングをおこなっています。
GO BEYOND な 人
中村拓幹(ナカムラタクミ)
アルペンスキーヤー
私はアルペンスキー競技において、現在2つの目標を掲げて活動しています。1つ目は、インカレで優勝することです。大学1年生の時には、11位と入賞にも届かない結果でした。そこで自分の弱点を模索し克服のために努力を重ねた結果、昨シーズンは3位と優勝まであと一歩まで来ることが出来ました。そのため最後となる今シーズンこそ優勝したいです。2つ目の目標は、Far East Cupでの種目別ランキング10位以内になることです。2022-2023シーズンから、アジア最高峰の大会であるFar East Cupに参戦しています。昨シーズンは中国・日本ラウンドに参戦して大回転種目別ランキングは25位だったので、今シーズンは中国・韓国・日本ラウンド全てに出場してランキング10位以内を目指します。
海外活動で「超えていく」と感じた瞬間は、ヨーロッパの難しいコースでトレーニングをおこなった時です。2年前に初めてアルペンスキーの本場ヨーロッパに遠征で行きました。約1ヶ月半で5つのスキー場をまわってトレーニングと試合に出場し、今まで体感したことのない難易度の高いコース、硬い雪質に最初は苦戦しました。しかし一緒にトレーニングした同世代の海外選手や、試合で自分よりも強かった選手の滑りを間近で見ながら活動していくなかで、技術面はもちろん、精神的にもレベルアップすることができました。その成果は帰国してからすぐのFISレースでも発揮することができ、自信につながりました。この経験から私は「GO BEYOND.」とは、過去の自分を追い越すことだと考えます。群馬の狭いステージで満足するのではなく、広い世界に目を向けてチャレンジすることで、今までの自分を超えていき、大きく成長することができていると感じています。次に私が超えていきたいことは、言葉の壁です。海外選手のスキーに対する考え方、意識などを知り、自分のものにするためには自分からコミュニケーションを取る必要があります。私はまだ英語が得意ではないので、海外活動を通じて習得していきたいです。
GO-BEYONDER No.596
アルペンスキーヤー
中村拓幹
2002年8月2日生まれ、群馬県沼田市出身。
父の影響を受け6歳で初めてスキーに行き、その後アルペンスキー競技を始めました。現在は日本大学スキー部に所属しています。活動に関わってくださるすべての方々への感謝の気持ちを忘れず、スキー自体を楽しみながら残り少ない競技生活に取り組んでいきます!
2024年2月 全日本学生スキー選手権 3位
2022年12月 FIS阿寒スラローム大会 3位
2020年2月 全国高等学校スキー大会 4位
2018年4月 Whistler Cup(U16) 5位
2018年2月 全日本ジュニア選手権 1位
2018年2月 全国中学校スキー大会 2位