小さい頃は全国大会で優勝することが目標でした。しかし、全国大会で優勝しその次を考えた時、オリンピックやワールドカップといった世界のトップを決める大会で金メダルを取りたいと思うようになりました。そして、日本人が誰も成し得ていないということを知り一層心に火がつきました。自分は昔から誰もやっていないことに興味を持ちトライしてきました。高校1年生のヨーロッパ遠征で初めてヨーロッパのレースに出場しました。そこで海外の選手との実力差に圧倒されました。FECなどの海外のレースでは、各国のトップ選手を目の当たりにし、世界への道のりの険しさを実感することができました。自分に今何が足りないのかを考え、今ある時間を大切に努力していきたいです。また、私はこのスキーという競技をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。そのためにも自分自身が成績を残し多くの人に知ってもらえるよう励んでいきたいです。

私は、アルペンスキーという競技の難しさを常に感じています。どんなに実力があってもその時のコース状況、天気、雰囲気全てが変わり思い通りの結果を出せないことがあります。特に自分は、2本勝負のこの競技でいつも2本揃えることができず悔しい思いをたくさんしてきました。何度もあと一歩で優勝を逃したりしてきました。しかし、高校2年生の全国高校選抜大会でSG、GSと2種目優勝することができました。GSでは、2本ともラップタイムでようやく2本揃えることができました。次の日のSL種目でも1本目はラップタイムでしたが2本目で途中棄権。この大会で僕は、初めて2本揃えることができたという自信とやはり2本揃えることは簡単ではないという難しさを同時に痛感することができました。その後もたくさんの大会に出場していく中で、トップの人は、常に2本揃えてきてその中で速さを競うというレベルの高さを痛感しました。今までと同じでは、越えられない壁ですが試行錯誤を繰り返し、日々レベルアップしていけば必ず結果に結びつくと信じています。目標を見失わず、さらに高いレベルで戦える選手になれるようひたむきに努力を続けていきたいです。