スポーツに関わる会社で社員として働く傍ら、創立101年目となる野沢温泉スキークラブにてアルペンスキー指導者及びレース運営やトレーニング環境作りを主として活動をしています。指導対象は主に地元の小中学生で、スキーの楽しさや競技に打ち込む熱さを伝え、スキーを通じた人材育成を行っています。指導している選手たちには子供時代にスキーの本場であるヨーロッパなどへの海外遠征の経験をさせ、本場の地でその土地の環境、文化、風土を体験させることも毎年行っています。地元では国際大会から子供たちのレースまで様々なカテゴリーの運営を行い、全国から集まる選手たちが競い合う場を整えています。それ以外にも大会運営に必要なTD資格(技術代表)を保有し、国内各地、または海外へ大会運営スタッフとして出向くことも多くあります。最近では2020年に行われた湯沢苗場アルペンワールドカップにてコース主任として国際連盟より派遣されたディレクター達とともに運営を行いました。
GO BEYOND な 人
河野周平(コウノシュウヘイ)
アルペンスキーヤー
私が所属する野沢温泉スキークラブは101年前の創立時より『スキーノ普及身心ノ練磨及当温泉ノ発達ヲ図ル』という目的を掲げています。これはスポーツを通じて人材を育成し、スポーツ文化と地域の発展を牽引する、というものです。そして、最高の人間を育て続け、夢と憧れを提供するべく、多くの挑戦を続けています。これは選手だけではなく、指導者や現場スタッフにおいても、皆が常に目標を持ち、目的に向かい努力を続けるということです。我々のクラブのシンボルマークには『燃やせ、情熱を。BURN YOUR PASSION』というメッセージが添えられています。そして、ステートメントのひとつに「乗り越えるべき壁を作り、乗り越えたものを優しく讃える」というものがあります。私自身の行動指針はまさにこのクラブの目的やステートメントに基づいていると思っています。
選手を育て、人を育て、そして私自身も育ててもらいました。指導者や運営者となった今もなお、様々なことに挑戦できる舞台がこのクラブにいると訪れます。この先も世界中にいるスキーを愛する仲間とともに挑戦を続け、そして次の世代へのバトンを繋ぐ活動をしていきたいと思っています。
私が感じる「GO BEYOND.=超えていく」とは、スキー人として自分の限界を超え、未知の領域に挑戦することです。特に海外でのスキー活動では、日本とは異なる環境や文化、そしてトレーニング方法に触れることで、新たな視点と成長の機会が得られます。私自身も、ヨーロッパでの滑走や現地の選手たちとの練習を通じて、技術だけでなく競技に対する考え方や心構えも大きく変わりました。この経験を糧にし、スキー人として常に進化し続けることが「GO BEYOND.」の体現だと感じています。また、競技運営においても、この精神が重要です。海外の大会で学んだ高度な運営方法や選手サポートのシステムを、日本の現場にも活かすことで、競技環境の向上に貢献できると感じました。国際的な視点で競技を見つめ直し、選手たちがベストパフォーマンスを発揮できる環境作りにも「GO BEYOND.」の姿勢が求められます。これから超えていきたいことは、スキー人として技術と知識をさらに高めるとともに、競技の運営面でも国際基準に対応した質の高いサポートを提供できることです。選手と運営が一体となり、未来のスキー界を作り上げていくために、挑戦を続けていきたいと強く思っています。
GO-BEYONDER No.581
アルペンスキーヤー
河野周平
長野県野沢温泉村、スキーと温泉で有名なこの地に生まれ、物心つく前からスキーを履いて育ちました。小学校から高校までアルペンスキー競技に打ち込み、高校卒業後は1年間アメリカで語学留学を経験しました。帰国後は地元に戻り、冬季にはスキークラブの業務に携わり、2004年頃からは地元のジュニア選手の担当コーチを務めています。併せて競技運営の経験も積み、直近では2016年および2020年に湯沢苗場で開催されたワールドカップでコース主任を担当しました。2024年にはFIS(国際スキー連盟)のTD資格を取得し、指導者としても競技運営者としても、幅広くアルペンスキー活動に取り組んでいます。
Instagram:https://www.instagram.com/shuheikono184/
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2024年 FIS国際スキー連盟 TD(技術代表)資格取得
2000年~野沢温泉スキークラブに所属し、国内外で活動