私はクロスカントリースキーをしています。クロスカントリースキーとは起伏のある雪上コースを滑走する競技です。日本だとマイナー競技ですが、北欧を中心にヨーロッパで人気が高く、子供たちから大人まで幅広い世代の方々に親しまれています。また、雪上のマラソンとも呼ばれていて、持久力や精神力が必要な競技です。そんなクロスカントリースキーを父や兄弟の影響で、小学生からはじめました。中学・高校と日本一になるため、競技に打ち込み、大学進学後は、世界で活躍する選手を目指し、活動をしてきました。2018年に第一線から退き、教員の道へ進みました。教員をやりながら競技を継続し、全日本優勝や国民体育大会優勝などの結果は残すなかで、小学校のときに掲げた夢であるオリンピック出場の目標を達成するべく、2024年に教員を退職し、競技に打ち込んでいます。主に欧州へ遠征に行き、冬季は大会に参戦したり、夏季はスキートンネルや氷河で練習をしたりして、目標を達成するため、クロスカントリースキーに向き合っていきます。
GO BEYOND な 人
宇田崇ニ(ウダタカツグ)
クロスカントリースキーヤー
目標は世界大会で表彰台にのぼることです。そのために2026年ミラノオリンピックと2025年にノルウェー、2027年にノルウェーで開催される世界選手権を活躍の場所と定め、活動しています。クロスカントリースキーの主戦場は、欧州です。トップ選手が参加するレースが開催されたり、良いトレーニング環境があったりします。日本では難しい活動内容も、海外では可能になることも多くあります。そのため今後は、欧州に数多く出向き、そこで自分自身で世界との差を明確に感じ、試行錯誤しながら、諦めることなく挑戦することで、少しずつレベルアップして、トップ選手との差を少しずつ縮めていき、目標達成に向けて日々クロスカントリースキーに向き合っていきたいと思っています。また、こうした経験を、次世代の選手や未来の子供たちに伝えていくことで、選手の育成や、競技人口の増加に繋がっていくような行動をしていきたいと思っています。
2018年に競技の第一線から退く前に、世界選手権やW杯の舞台を経験していますが、外国選手と戦えるレベルではありませんでした。その後教職の道へ進み、スキー活動を継続すると、スキーの楽しさを改めて感じると同時に、もう一度世界に挑戦したい気持ちが湧いてきました。2024年に安定した教員を退職して、再び世界で戦う舞台に戻りました。その覚悟の裏にはたくさんの葛藤がありました。ですが、今挑戦しなかったら後悔すると思い、決心しました。そこで、国を超え、制約や殻を破り、新しい改革・成長をするという「GO BEYOND.=超えていく」の考えに同感いたしました。今後も挑戦を続けていくということがとても重要です。海外では、言語や文化などたくさんの大きな壁にぶつかっていくことが予想されます。そういったものを障害と考えるのではなく、自分を成長させてくれるものと考え、日々生活していきたいと思っています。そうして成長していき自分の限界を超え、世界のトップ選手に近づき、レースで戦っている姿を想像するとワクワクがとまりません。そのようなことを思い浮かべながら、日々世界に向けて挑戦していきたいと思っています。
GO-BEYONDER No.580
クロスカントリースキーヤー
宇田崇ニ
1991年10月25日生まれ、福井県勝山市出身。父や兄弟の影響を受けて、クロスカントリースキーを始め、競技に打ち込む。2018年に競技の第一線から退き、教職の道へ。教員時代にも、世界選手権出場、全日本優勝などの活躍を果たす。2024年に教員を退職。目指す舞台は2026年のミラノ・コルティナオリンピック。世界の舞台で活躍する選手になれるように、自分の可能性を信じ、スキーを全力で楽しみ、やり切るまで、真剣に向き合っていきたい。
Instagram: https://www.instagram.com/u.t2026ouensurukai
宇田崇二選手を応援する会:https://ouesurukai-ut.net/
2024年 3月 天皇杯第102回全日本スキー選手権 4種目優勝
2024年 2月 国民スポーツ大会スキー競技会 4年連続優勝
2023年 1月 天皇杯第101回全日本スキー選手権 2種目優勝
2022年 3月 天皇杯第100回全日本スキー選手権 2種目優勝
2021年 2月 ノルディックスキー世界選手権ドイツ大会 出場
2015年 2月 ノルディックスキー世界選手権スウェーデン大会 出場