幼いころからサーフィン、ラグビー、野球、テニスなどたくさんのスポーツに触れてきた中で、小学2年生の時に友人から誘われたアルペンスキーに一番魅了されました。初めは、楽しくやっていた競技も結果と技術が結びつき始めた頃からよりスキーへの愛情が深まり協議を本気で続けていくことを決心しました。現在私はアルペンスキーとスキークロスという2つの競技を行っていて、スキークロスに重きを置き2025年の1月に開催されるユニバーシアードでの好成績を目標に活動を続けています。アルペンスキーは設定されたコースをタイムトライアル形式で滑走し、タイムを競う競技で、主に、回転、大回転、スーパー大回転、滑走の4つの競技があります。スキークロスは4人または6人の競技者が同時にスタートゲートから滑り出し、コースにはジャンプ、ウェーブ、バンクターンなどの障害物があります。先にゴールした2人が次のレースに進むことができ、最終的にだれが一番早いかを競う競技です。アルペンスキーでは高速系のスーパー大回転が得意だった私は、知人からの紹介でスキークロスにトライしその魅力を知りました。今は国内強化指定選手として世界で活躍できるよう活動しています。
GO BEYOND な 人
鈴木麻生(スズキアソウ)
スキーレーサー
私の長期的な目標は、ワールドカップ、世界選手権、そしてオリンピックで活躍することです。この目標を達成するためには、海外でのレースに連続的に出場し好成績を収めていく必要があります。またスキークロスができるコースは国内にわずかしかなく、海外に比べるとコースの難易度も劣ってしまいます。本格的に練習をし、成績を収められるようにするには海外に行く必要があります。スキークロスという競技は技術的、筋力的、体力的な要素が不可欠となってきますが、何よりも経験値が格上の選手たちとの差を埋めるための要素となると感じました。海外でのほかの選手との交流は、とても貴重であり技術向上の近道であると考えます。トップのレベルの選手と肩を並べられるよう精進していきたいです。また、私がオリンピックに出たい理由、そしてトップを目指す理由としてはこの競技を日本で、世界でより有名にしたいからです。スキークロスという競技は日本ではあまりメジャー化していません。私はワールドカップ、オリンピックで好成績を出すことで、一人でも多くこの競技に興味をもってもらうことができればと願っています。
私はこれまでの競技人生において、ほかの選手との技術力、筋力的な差に打ちのめされてきました。特に海外での大会では、体格的な差などもあったため正直メンタルが鍛えられました。もともと私は人とのコミュニケーションがあまり得意ではなかったため、ほかの選手たちとの技術的なコミュニケーションがとれていませんでした。しかし、海外での大会で打ちのめされたとき、初めてほかの選手たちがどのように考えてスキーに取り組んでいるのかが気になり話しかけてみようと思いました。言語の壁はあれども、海外の選手はとてもやさしくカタコトな英語でも理解しようとしてくれ、ライバルなのにも関わらず技術的なアドバイスなどもしてくれました。海外の選手と仲良くなれた瞬間が、今まで自分で作っていた、言語とコミュニケーションの壁を越えた瞬間だと感じました。
GO-BEYONDER No.540
スキーレーサー
鈴木麻生
2005年5月17日、東京生まれ。幼少期から親に連れられスキーを始め、小学2年生でアルペンスキーを始める。高校1年のころにスキークロスに出会い取り組み始める。現在は日本歯科大学で学生をしながら、文武両道をモットーに世界で活躍できるよう活動中。
Instagram:https://www.instagram.com/aso0517
2023年4月 全日本選手権大会 フリースタイル競技・種目スキークロス 3位
2023年2月 全日本ジュニアスキー選手権大会 アルペン競技・種目スーパー大回転 1位
2022年2月 FIS長野県選手権 アルペン競技・種目スーパー大回転 2位