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GO BEYOND な

繁田龍之介(ハンダリュウノスケ)

ライフセーバー(デュアルキャリアアスリート)

ライフセービング競技は大きく分けるとプール種目・オーシャン種目・ビーチ種目の3つがあり、実際のレスキュー(人命救助)活動をモチーフにしたレースが展開されます。その中でも私は主にプール種目を得意としており、2021年/2022年の全日本選手権にて個人2種目2連覇を達成しています。初めての世界選手権で、自己ベストを予選決勝と更新し決勝の舞台でも実力を発揮できたことはとても嬉しかったですが、表彰台に登っている選手たちを眺めている自分がいたことを思い出すと日に日にその喜びは悔しさに変わっていきました。昨年の経験を胸に、現在は2024年の世界選手権と2025年のワールドゲームズに向けて練習に取り組んでいます。次は必ずメダルを持って帰ってきたい。4位だったからこそ、日頃から応援してくださる方々に何か形として残るものを返したい。この気持ちが今の私の原動力です。まずは8月の世界選手権で優勝できるよう、精一杯の準備をして臨みます。

個人としては2024年の世界選手権、2025年のワールドゲームズにて優勝を目指しております。また、私たちライフセービング競技者は"ゴールの先に救う命がある"というスローガンのもと、競技活動を通じてライフセービング活動の普及にも貢献することを念頭に日々のトレーニングや大会に励んでいます。夏場、海開きの期間はライフセーバーとして海水浴場の監視活動にも従事しており、競技を通じてライフセービングという活動が認知されるきっかけになれば嬉しいです。現状、日本にある海水浴場はおおよそ2,000箇所ほどになりますが、認定のライフセーバーが配置されている海水浴場はおよそ200箇所に留まります。私の活動を通じて1人でも多くライフセーバーが増えたり、水辺の事故防止への一助となることができればと思っています。

今後ライフセービング業界がさらに発展していくにあたり、学生を卒業した後でもライフセービング競技や活動を続けられる環境づくりが課題の一つとして挙げられます。現状、ライフセービング競技は日本代表選手全員がアマチュアで活動しております。活動資金は協会から補助が出る部分もありますが、基本的に選手は別の仕事をしながら空いている時間でライフセービング活動に従事しています。競技はもちろん、夏場の監視活動においても社会人になった際に多くの方がライフセービングから離れていってしまうのが実情です。ライフセービングの本場であるオーストラリアやニュージーランドでは、ライフセーバーが公務員として働く環境や海沿いに数多くのサーフクラブがあり老若男女問わずライフセービングに携わる環境があります。同じ島国である本国においても、上記に挙げた国々のような状態を目指していきたいと考えています。このような状況を変えていくきっかけとして、トップ選手が自らのブランディングを高めていくことにも取り組んでいます。企業さまからサポートいただける選手が増えることで、選手たちへの信頼や活動の意義などに今よりも価値が見出せることをGO BEYOND.と捉えています。

GO-BEYONDER No.538

ライフセーバー(デュアルキャリアアスリート)

繁田龍之介

1996年5月29日生まれ。神奈川県川崎市出身。ドイツで生まれ小学校卒業後に帰国。幼少期から水泳を始め、全国中学やインターハイ、ジュニアオリンピックでの優勝(リレー)/入賞(個人)経験あり。大学卒業後にライフセービングと出会い競技転向、2022の世界大会に出場しプール個人種目では日本勢初となる決勝進出、4位入賞を果たす。2024年5月には2種目で日本記録を樹立し、2大会連続の世界選手権代表に選出。競技と並行してパーソナルトレーニングジムでアスリート社員として働いており、デュアルキャリアアスリートとして活動している。GO-BEYONDERとして活動できることをとても嬉しく思います。日本やアジアを代表し、世界のトップ選手と肩を並べて戦えるように励んでいますので、応援よろしくお願いいたします。

Instagram:https://www.instagram.com/ryunosuke_handa
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100038935688726

【2024年国際大会代表選考会】

• 100m Rescue medley 優勝(日本記録)

• 200m Super lifesaver 優勝(日本記録)

 

【Lifesaving World Championships 2022】

• 200m Obstacle swim 4位

• 100m Rescue medley 14位

• 100m Carry with fins 15位

• 4×50m Obstacle relay 7位

• 4×50m Medley relay 7位

• Rescue tube rescue 7位

• Surf race 17th

• 国別総合 7位

 

【第35回全日本ライフセービング・プ一儿選手権大会】

• 200m Obstacle swim 優勝

• 100m Rescue medley 優勝

• 4×50m Obstacle relay 優勝

• 4×50m Medley relay 優勝

• 4×25m Manikin relay 2位

• 100m Carry with fins 3位

• 50m Manikin carry 7位

• 200m Super lifesaver 7位

 

【第34回全日本ライフセービング・プール選手権大会】

• 200m Obstacle swim 優勝

• 100m Rescue medley 優勝

• 4×50m Obstacle relay 優勝

• 4×50m Medley relay 優勝

• 4×25m Manikin relay 3位

• 100m Carry with fins 5位

• 50m Manikin carry 8位

 

【第47回 全日本ライフセービング選手権大会】

• Rescue tube rescue 優勝

• Oceanman relay 優勝

• Surf race 6位

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