目標にしている場所はオリンピックとX gamesに出場して表彰台に立つことです。その為にSAJ拠点強化指定選手を維持しながら今シーズンは主要大会で8位以内に入りFダブルコーク1080とスイッチバックサイド900をメイクする事です。中学3年生までに強化指定B2に入り最低でも今の先輩達が出しているFダブルコーク1260をメイクし、できるだけ早く強化指定のB1もしくはSに入り世界選手権等に出場し入賞実績を積みたいです。そのためには海外に遠征し練習することが必要です。日本では降雪量に影響されます。スーパーパイプが出来上がる時期が大会直前になる事が多く、降った雪を集め、造成されたパイプは形や角度が毎日変わり、まるで生き物のように変化します。そこにどれだけ合わせて練習してきた事を出し切れるかが勝負になります。この合わせる感覚をシーズン初旬で体に染み込ませるためには海外遠征が必要です。また昨年のスイス遠征ではワールドカップがちょうど開催されトップ選手の演技を間近で見て刺激を受けたり、年齢の近い海外の選手の技や練習方法を見れたことがすごく勉強になりました。どんなスポーツも共通すると思いますが現地の同じ空間で一流の選手を目で見て肌で感じることはメンタル、フィジカル共に最高の練習方法の一つだと思います。

僕がこれからも超えていかなければいけないのは自分自身です。僕はスノーボードが大好きで練習している時も集中できていると思いますが、お父さんやお母さんから練習内容の指摘をされたり、生活面で注意されるとやる気が無くなり不貞腐れてしまい集中が切れてしまいます。実際に指摘されたことを、ないがしろにした為にそれが原因で負けた大会もありました。僕の為に声を掛けアドバイスをしているのに、素直に受け入れる事が出来なかったのは自分の弱さだと思います。合宿中も同様で小学生の頃はスノーボードを滑る事しか考えておらず、後片付けや生活に関してはコーチや年上の先輩方、遠征の準備の時は忘れ物が無いかを両親が見てくれていました。今は自分が後輩の面倒を見るようになり周囲の人達が言っていた事が身に染みて理解できます。もっと周囲の人達が言ってくれた事を実践していれば成長できたはずです。スノーボードを継続するには技術力、成績を出さなければいけません。しかしそれだけでなく一人の人間として成長していきたいです。例えば海外遠征に行ったら、せめて英語のヒアリングだけは出来る準備をする。小さいことだけどチケットやスケジュール管理も自分で予習しておいて皆をサポートするなど積極的に行動していきたいです。僕の先輩は一人で練習し、海外遠征の計画も立てて身の回りの事は全て自分でやっています。世界の大会で勝つためには準備すなわち普段と出来るだけ同じコンディションで良い演技が出来るかが大切だと教わりました。僕はこの準備を自分に負けることなく、スノーボードで勝ち上がっていきたいです。