海外へチャレンジした理由は、将来の目標である「MOTOGPクラスでチャンピオンを取る」ことを達成するためです。MOTOGPというのは世界最高峰のオートバイレースのことです。MOTOGPライダーになるためには、ルートがありそのルートに乗っていく必要があります。その中に今年参戦しているイデミツ・アジア・タレント・カップがあります。イデミツ・アジア・タレント・カップの次はJunior GPそしてMOTO3、MOTO2と最後にMOTOGPがあります。今年の目標は、参戦する出光アジアタレントカップでトップグループでレースをし、3勝を挙げることです。次年度の目標は全戦全勝しシリーズチャンピオンになり次のステップに行くことです。そして、今インドやインドネシア、タイなどの東南アジアの国ではバイクがとても流行しており、すごくバイクレースに人気があり活気があります。しかし、日本は1980年代から1990年代にかけて最盛期を迎え、今はバイクに乗る人が減っておりバイクレースの認知度が低く、活気が少ないです。私がMotoGPでチャンピオンになり、たくさんの人にこのスポーツを知ってもらいモータースポーツ業界に活気を出したいです。

最初このスポーツを始めた頃は、家族と週末にサーキットへ行きお遊び感覚で楽しくバイクに乗っている程度でした。しかし、それがミニバイクコースからロードコースに上がるにつれもう遊びではないと思い夢に向かって真剣に取り組もうと決めました。13歳の時から鈴鹿サーキットレーシングスクールに通いましたが、先輩ライダーも多く1年目の頃は常に後半のグループで走っていました。2年目からは自分の走りに自信が持てるようになり常にトップ3の中に入れるようになり、2年目の最後のレースでは生徒の中で1番になることができました。翌年15歳でホンダレーシングスクール鈴鹿(名称変更されました)のアドバンスクラスに昇格すると、マシンも変わり走りが嚙み合わず苦戦しました。トレーニングを重ねる中で、スクールからタイのレースに参戦する話をもらいました。この時初めて日本という壁を超えGO BEYONDだと感じました。初めての海外のレース、初めてのサーキットですがレース2では、3位表彰台を獲得することができました。11月にはイデミツ・アジア・タレント・カップのセレクションに合格し、最初の通過点を通り過ぎることができました。しかし、イデミツ・アジア・タレント・カップになるとライバルが国外の人になりレベルがまた一つ高くなりました。今はこの中で1番になることを常に考え、これからはどんどんステップアップしていき世界で活躍できるライダーになっていきたいです。