私は、小学一年生からアルペンスキーに取り組んでいます。アルペンスキーには滑降、回転、大回転、スーパー大回転の4つの基本的な競技があります。回転と大回転は「技術系」で、滑降とスーパー大回転は「高速系」に分かれます。私は主に回転と大回転に力を入れています。私がこのアルペンスキーに出会ったきっかけは、兄や姉がアルペンスキーに取り組んでいたことであると思います。祖母や祖父も含め、私の家族はスキー一家ですが、アルペンスキーを始めたのは1番上の姉からでした。その影響で私も気づいたらスキー板を履き、競技に取り組んでいました。 そしてアルペンスキーの活動は冬から春にかけて行われ、その短い期間に何度もレースがあります。夏はシーズンに向けた陸上トレーニング(ウェイトやラン、ミドルパワーなど)を行います。高校生からは「FISポイント」と呼ばれるポイントを獲得し、その更新のために年に20以上ものレースに参加します。アジアの大会であるFECでは、総合優勝や種目別優勝がW杯の出場権を得る鍵となります。それに向けたトレーニングを行っています。 海外でのトレーニングはスキー板に早く乗ることで練習時間を増やし、誰よりも多くの練習を積むことで技術を向上させます。これからも一生懸命に取り組んで、大会で良い成績を残していきたいと思います。
GO BEYOND な 人
切久保絆(キリクボキヅナ)
アルペンスキーヤー
私がアルペンスキーを通じて追い求めている最終目標は、オリンピックへの出場です。私は現在19歳であり、2030年のオリンピックを目指して活動しています。この目標を達成するために、ナショナルチームに選出されること、FECで総合優勝を果たすこと、そしてワールドカップの出場権を得ることが必要です。 ワールドカップの出場権を獲得するために、中国、韓国で開催されるFECに出場します。そのため今後、海外での活動が多くなってくると思います。また、早く雪上に立ち練習量を稼ぐためにも海外に行き、たくさん練習していきたいと思います。 また、私はまだヨーロッパの試合には出場したことがないので、出場した際には、そこでの日本では感じられない雰囲気や、海外の選手との違いを知り、自分を大きく成長させることができると思っています。さらにその地域の文化や食なども知りながら、とても価値のある活動をしていきたいです。
私が1番超えていきたいもの、それは限界を感じたあとの自分です。陸上トレーニング中、スキーの練習中、試合のとき、必ず限界を感じることがあります。しかし、限界を感じたときそこで一旦やめるのか、まだ続けるかを考えることがあります。私の中で、この二つの選択が自分をさらに強くしていくために最も必要だと思っている部分です。限界を感じたとき、たしかに、明日のパフォーマンスのためにやめるという決断ももちろんなくてはならないと思っています。しかし今このキツさを超えれなければ、次自分が同じことをしたときに、変わらないのではないかと考えます。だから私はGO BEYONDという言葉を忘れないようにこれから日々練習に励んでいきたいです。そして自分が得たいものが何かを、そのために何ができるのかを考えながら毎シーズン頑張っていきます。
GO-BEYONDER No.488
アルペンスキーヤー
切久保絆
2004年12月20日、長野県生まれ。家族の影響でアルペンスキーを始める。家の目の前にスキー場があり、2歳ごろから毎日のようにスキーをしていた。小、中は思うように成績が出ず、続けようか迷っていたスキーだが、地元の高校に進学し、周りの強い選手たちの刺激をもらいながら日々練習に励んでいた。2022年に行われた全国高等学校総合体育大会の回転競技で初めて全国優勝を果たし、2024年の全日本スキー選手権の大回転競技でも優勝をすることができた。現在は慶應義塾大学に所属しており、「レベルの高い文武両道」を実現するために、日々努力している。
Instagram:https://www.instagram.com/kkirikubo20
2024年3月 第102回全日本スキー選手権大会 大回転種目 優勝
2024年3月 第95回宮様スキー大会国際競技会 大回転種目 優勝
2023年 3月 第101回全日本好きー選手権大会 大回転種目 4位
2023年2月 特別国民体育大会冬季大会スキー競技会 大回転 2位
2023年2月 令和4年度全国高等学校総合体育大会第72回全国高等学校スキー大会 大回転3位、回転3位
2022年 3月 第34回全国高等学校選抜スキー大会(アルペン種目)総合優勝、回転優勝 、大回転3位、スーパー大回転8位