フレスコボールという思いやりのスポーツをしています。なぜそう呼ばれているのかは、競技特性にあります。フレスコボールはブラジル発祥のビーチスポーツでペア競技です。使う道具はラケットとボールのみ。味方同士2人で向かい合ってラリーを続けます。制限時間内にできるだけ速く、多く、なおかつボールを落とさないようにペアと協力してラリーを続けるスポーツです。お互いに打ちやすいところを狙って、お互いのことを考えてプレーすることから「思いやりのスポーツ」と呼ばれるようになりました。 フレスコボールに出会ったのは2018年末。学生時代はずっとソフトボールをしていて、小さいころから暇があればボールで遊んでいた運動大好き人間です。社会人になってからも週末には、フットサルや登山、マラソンなどスポーツを楽しんでいました。友人の紹介で、初めてフレスコボールを体験したときに、ラリーを続けるという新感覚にどはまり。今なら日本代表も狙えるというタイミングに、運動大好き人間のスイッチが入りました。そこから私のフレスコボール人生が始まり、世界が広がっています。 2019年から日本代表に選ばれ、本場ブラジル選手権にも出場しました。世界大会でペアとともに力を発揮するべく、日々練習に取り組んでいます。また、この思いやりにあふれるスポーツを多くの人に知ってもらい、笑顔になれるきっかけを届けられるように出張講座や体験会などの普及活動にも力を入れています。
GO BEYOND な 人
宮山有紀(ミヤヤマユキ)
フレスコボール日本代表
なぜ海外へチェレンジしようと思ったのかというと、はじめの動機は「本場ブラジルを肌で感じてみたかったから」です。フレスコボールは日本で親しまれるようになってからまだ十数年。ブラジルでは約80年の歴史があります。実際に日本代表として2019年にブラジルのリオデジャネイロに行くと、コパカバーナというフレスコボール発祥のビーチには、たくさんのフレスコボーラーがいました。街の文化のひとつとしてあることを実感しました。大会では、迫力のあるラリーを間近で見ることができ、それに近づきたいと熱くなったのを覚えています。2023年末に3度目のブラジル挑戦。男女ミックス部門では入賞を果たしました。「近づきたい」から「超えたい」にいつしか変わっていました。 ブラジルに挑戦する目的は入賞や優勝という結果だけではありません。挑戦するたびに壁にもぶつかりますし、うまくいかないことも多いです。その分、自分とペアと向き合うことが深まり、結果がどうであっても自分たちを更新して帰って来ていると思います。新しい自分たちに出会えるわくわく感がブラジル挑戦にはあります。
わたしにとってのGO BEYONDは2つ。ひとつめは「自分たちを超える」です。 フレスコボールブラジル選手権に過去3回挑戦しました。1回目は記憶もないくらいに緊張し惨敗。地球の反対側まで何をしに行ったのかと、自分に呆れました。その悔しさをバネに、その後活動してきました。2度目の挑戦は納得いくプレーをするも、結果は4位。次こそは入賞、と意気込んだ3回目の挑戦は予選敗退。現地での調整がうまく進んでいただけに悔しい結果に。2024年、同じペアで6年目のシーズンが始まっています。一緒に高め合ってきたペアとともに本場ブラジルでこれまでの自分たちを超えるラリーをする。応援してくださる方に感謝を伝えるためにも、自分たちを超える。そのためにはまず、2024年国内シーズンを戦い抜き、日本代表に選出されることが第一条件となります。常に自分たちに挑戦する気持ちで活動しています。 もうひとつのGO BEYONDは「世代、経験、国を超える」です。フレスコボールは思いやりのスポーツ。世代や運動経験は問いません。またラリーを続けるというシンプルなルールなので、言葉が通じない相手でも協力して心を通じ合わせることができます。世代も運動経験も国も超えて人と人とをつなぐことができることを、活動を通して実現し、広めていきます。
GO-BEYONDER No.482
フレスコボール日本代表
宮山有紀
1989年12月運動大好き人間大阪にて誕生。中学から大学までソフトボール一筋。卒業後は小学校教員として働く。2019年にフレスコボールと出会い、5年連続日本代表に選出。女子部門日本ランク1位も獲得。2023年3月のブラジル選手権では、男女ミックス部門で優勝。現在は小学校の非常勤講師。健康に関することに興味があり手に職つけるべく勉強中でもある。
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【2024年】
2月17日 茨城SPRINT 5k ELITE 優勝
【2023年】
12月2日 滋賀SUPER 10K ELITE 優勝
11月26日 アジア選手権 SUPER 10k ELITE 2位
11月17日 フィリピン ELITE SERIES 3K 2位
10月29日 マレーシア SUPER 10k ELITE 優勝
9月23日 新潟BEAST 21k ELITE 優勝
8月6日 タイ SUPER 10k ELITE 優勝
8月5日 タイ BEAST 21k ELITE 2位
5月26日 千葉SUPER 10k ELITE 2位
2月18日 茨城SPRINT 5k ELITE 2位
【2022年】
12月3日 大阪STAGION 5k ELITE 優勝
2月19日 茨城SPRINT 5k ELITE 3位
【2021】
9月18日 新潟SUPER 10k ELITE 優勝
7月10日 横須賀SPRINT 5k ELITE 優勝