私がしている競技は、コブという凹凸の斜面を滑るスキー技術、体操選手のような身体を回転させるエアの技術、それらを約240メートル程の距離をいかに速く降りて来れるかのスピード技術の3点を採点形式で高得点を目指す内容になります。 私自身は、身体を思いっきり動かす事が好きだったので、この3つの技術を魅力的に感じ、モーグルを始めました。 私と同世代の選手は私よりも数年前から始めている子がほとんどでした。私の公式戦のデビューも1年遅かったと思います。今じゃないよと言われ続けていましたが、待っていても何も得られないという経験や試練が、同期より沢山あったと思っています。 それらの経験があるからこそ、逃げずに壁を越えなくてはいけない気持ちや、積極的に行動する事、孤独に立ち向かう姿勢など、誰よりも危機感持ってやらなければならない事で強い気持ちを持てるようになりました。それが無かったら、誰かに頼りっぱなしの甘えた選手になっていたかもしれません。 まだまだ未熟ではありますが、厳しい環境に負けないよう、それを跳ね返すような唯一無二のターンやエアができるような、「魅せる」選手になれるよう、自分のもてる時間をモーグルに使い日々精進しています。
GO BEYOND な 人
中原旺助(ナカハラオウスケ)
フリースタイルスキーモーグル選手
この競技を始めて「〇〇であるべき」と言う助言や世間の流れに、意識すればするほど出口やゴールがわからなくなり迷走する事がたくさんありました。 なので成績や目標などを持つよりも前に、自分がどのようなパフォーマンスをしたいのかを追求する事の方が最重要な事柄になりました。自分がどうすれば良いのかの可能性を止めてしまわないように、自分自身で感じる事ができる経験を増やしていこうと思いました。 国内遠征を経験して、感じる不具合さや、大会ごとの空気感、新しい出会いなど、良い事も悪い事も新鮮な空気をたくさん感じる事ができて、見える景色が凄く変わって行きました。練習の仕方もたくさん見えてきて、やらなければならない事も明確になりました。 海外遠征へのチャレンジも自分が成長する為に、自分の歩みを止めないように、チャレンジしなければその先を進む事ができない、失敗を恐れていては何も手に入らない、見えないものを見えるようにする為に必要だと考えています。 その経験で得たものの積み重ねが自信になり、これが自分のスタイルだという全力でやれるパフォーマンスに繋がっていくと思えるのです。 そうする事で、成績や結果は自ずと付いてくるものだと信じています。
GO-BYONDERに選ばれたときに、この言葉が今までの競技生活で感じてきた事と一致していて、不思議なご縁だなと思っています。 周りが思っている自分、自分が思っている自身の事、その枠から飛びだして行きたいと常に思っています。 きっと〇〇だろうと言う観念を思わせてもいけないし、思ってもいけない。 昨年の自身の目標は「可能性を超えていく」でした。その為にいろいろなところに行ってたくさんのチャレンジや出会いを経験してきました。怖さの原因を払拭する事も出来たり、競技に必要なくとも可能性を広げる事ができました。また、地元だけで無いいろいろな人々との関わりが、楽しく心地よかった。競技生活を始めて1番濃い年になったと思います。 これからも私は渡鳥のようにたくさんの可能性を越える旅をして行きたい。 そして、これが中原旺助だよねって魅せられるパフォーマーとして、唯一無二の選手になれるよう日本だけでなく、世界中の方に知ってもらえるようなそんな競技人生を歩んで行きたいです。
GO-BEYONDER No.476
フリースタイルスキーモーグル選手
中原旺助
2008年2月8日東京都生まれ。
北海道札幌にて育ち、幼少期からスキーが大好きで、小学5年生からフリースタイルスキーモーグル競技を始める。
雪上で唯一無二のパフォーマンスを目指して、凍える寒い日も、灼熱の太陽が照りつける日も、練習、練習の毎日を送る。
Instagram:https://instagram.com/ousuke_nakahara
2024年3月
第95回宮様スキー大会国際競技会
少年の部 3位
2024年1月
第24回ばんけいモーグル競技会
第1戦、A級 4位
2023年3月
JOCジュニアオリンピックカップ
2023全日本ジュニアスキー選手権大会
フリースタイル競技モーグル種目
中学生の部 男子 第2位
総合の部 男子 第5位
2022年3月
JOCジュニアオリンピックカップ
2022全日本ジュニアスキー選手権大会
フリースタイル競技モーグル種目
中学生の部 男子 第3位
総合の部 男子 第10位
2022年1年
第22回ばんけいモーグル競技会
第1戦、第2戦 B級 優勝