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GO BEYOND な

広田静空(ヒロタシズク)

アルペンスキーヤー

私は北海道士別市で生まれ、降雪量が多くスキーをするには、恵まれた環境で育ちました。現在は早稲田大学に所属しており、世界一を目指して活動しています。まず、スキーに出会ったのは、2歳の時で兄の影響で始めるようになりました。5歳頃から本格的に大会にも出場するようになり、初めて1位を取った時の喜びが忘れられなくて、また次も勝ちたいと思うようになりました。そこで、勝負の世界の楽しさを知りどんどんのめり込んでいくようになりました。ただ、自分には圧倒的な力は無くたくさん負けを味わってきました。勝ちたくても勝てない悔しさで自信を失い何度も辞めたいと思ったこともあります。でも、家族やコーチ・仲間に支えられ自分を信じ続けた結果、全国中学、インターハイ、インターカレッジで優勝を経験することができました。また、2022-23シーズンでは、目標の一つであったアジア最高峰の大会であるFECで優勝もすることができました。世界を目指すには、小さな小さな一歩ではありますが、少しずつでも前進することが大切であり、どんな環境におかれてもめげずに諦めずに、そして楽しさを忘れずに日々トレーニング活動をしています。

私が最終的に目指しているところは、ワールドカップでメダルを獲得することです。そのためにも海外での遠征は必須であり、大会に出場することもステップアップするためには必要なことです。海外と日本では雪質も斜面も違くハードで苦戦するかと思いますが、世界のトップ選手に近づくために試行錯誤しながら常にチャレンジャーとして挑戦していきたいと思います。ただ、目標や結果ばかりにとらわれるのではなく、多くの方々に感動や勇気を与えられるような選手でありたいと思っています。それから、老若男女問わず沢山の人が、アルペンスキーに興味を持っていただき日本のアルペンスキー界をもっと盛り上げていきたいと思っています。私自身、2022年に開催された北京オリンピックでアルペン日本代表として出場した向川桜子選手の滑りをみた時に、最後まで諦めない滑りとスキーを本当に愛し楽しんでいる姿に、今までにないほどの感動と勇気を与えてもらいました。その姿をみて、私も必ず自分の滑りが誰かの心に響くような選手になり、1人でも多くの方にアルペンスキーの楽しさや良さを伝えていけるようにしていきたいと思っています。

「GO BEYOND」=「超えていく」という言葉の意味を考えたときに、私は「どんな高い壁にぶつかっても諦めずに挑戦することで見えてくるものが必ずある」という意味に感じました。 私自身、中学2年生の3月に前十字靭帯断裂をして、人生で初めての大きな怪我を経験しました。その時は、現状を受け入れることが出来ず、悲しみと不安に明け暮れる毎日を過ごしていました。でも、このままだとダメだと思い来シーズンの目標を立てて自分を奮い立たせることにしました。苦しいことの方が多かったですが、その壁を超えた先には全国優勝が待っていました。その時に、壁は超えるためにあって、その壁は諦めずに挑戦すれば超えれることに気付くことが出来たのです。 勝負の世界で戦っている以上、挫折や苦しみがあり目の前に立ちはだかる大きな壁に圧倒されて、自分を見失いがちですが、超えていくためには行動を起こすことが大切です。 今回「GO BEYOND」という言葉の意味を考えさせていただく機会を得られることができ、改めてこれから先のスキー人生を楽しみどんな高い壁があろうと限りなく挑戦していきたいと思うようになりました。

GO-BEYONDER No.473

アルペンスキーヤー

広田静空

2001年4月24日、北海道生まれ。2歳のころ兄の影響でスキーを始める。中学・高校・大学のタイトルレースを取り、2022-23.24シーズンではアジア最高峰であるFar East Cupで優勝。今は世界の頂点を目指し日々奮闘している。

Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100014959149854
Instagram:https://www.instagram.com/shizuku0424

2024年
2月FIS Far East Cup菅平大回転優勝
2023年
1月FIS Far East Cup阿寒大回転優勝
2022年
2月インターカレッジスーパー大回転優勝
2020年
2月インターハイ大回転2冠

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