私はパデル選手及び日本代表男女両チームのコーチとして、日本代表が世界に勝てるよう指導を行っています。 パデルとは、1969年に誕生した、テニスとスカッシュの要素を持ったラケットスポーツです。全世界90カ国以上に約5万コート、競技人口2500万人、特にヨーロッパを中心に全世界で最も成長しているスポーツとして注目を浴びています。テニスコートよりも小さなコートの四方を強化ガラスと金網で覆われたダブルスのみで行うスポーツです。ポイントの数え方や試合進行はテニスと同じですが、壁面のバウンドを活用したダイナミックながらも戦略的な頭脳プレーが魅力なスポーツです。また、コートが小さく、ラケットが扱いやすいためスポーツ初心者や、子供や高齢者などレベルを問わず楽しむことが可能です。 日本で初めてパデルコートができたのは2013年と比較的最近です。その為、コーチとして世界各国のパデルの現状やコーチングについて学び、日本選手のレベルに応じた正しい指導ができるよう、コーチとして世界にチャレンジしています。 また、コーチングやイベントを通じて、パデルのコミュニティーを形成にも寄与し、パデルを普及・強化する活動も行っています。
GO BEYOND な 人
村澤智明(ムラサワトモアキ)
パデル日本代表コーチ/パデル選手
活動を通じて目指す絵姿は「日本のパデルを強くする」です。 昨年まで、日本は3回世界大会で世界の壁に挑戦してきましたが、男子はアジア予選敗退、女子は最高14位と世界との差をつきつけられる結果が続いています。 日本でパデルが普及するためには、まずは日本代表が強くなり、世界で活躍する必要があると考えているため、まずはチームを強くし、スター選手を輩出するとともに、広く競技者のレベルを向上させることを短期的な目標としています。そうでないと、このように世界の壁を突破できない結果が継続し、パデルも国内で注目されないスポーツであり続けてしまうことを危惧しています。 これを打開するために、“①私自身が海外で正しいコーチングを身につけ、日本のトップコーチとなる。“、“②日本のどこでも、どのレベルでも正しくパデルを指導できるコーチになり、そのコーチングを普及するプラットフォームをつくる”、の2点を達成し、このスポーツに微力ながら貢献できればと考えています。 私自身がコーチとして海外にチャレンジし、日本と世界のパデルをつなぐ活動を行うことで、国内のパデル普及・強化を加速させることに、少しで力になれるのではないかと信じています。
私自身は選手としてアジアの壁を突破し、世界にチャレンジすることも許されなかった苦い経験があります。そのため、コーチとして日本が世界の壁を突破することに寄与するには、国内やSNSの情報のみならず、世界各国の最新の生情報を取得することが必要不可欠。パデルの最強国であり、技術・戦術の最先端を行く国がスペインとアルゼンチンの2か国であり、これらの国への訪問は必ず行う必要があります。一方、現在世界ランキングでも最下位に近い日本の選手はこれらトップの国のみの指導を吸収する場合、消化不良となってしまうことが想定されるため、世界ランキングでは中間にいる国々(ポルトガル、イタリア、ブラジル、カタール等)での指導方法を吸収し、トップとの差を分解して理解することで、点と点をつなげる必要があると考えています。 ガラパゴス化せずに、柔軟に世界とつながり、学ぶことで日本の限界を超えるため、自分がこれらの施策を考え、実行煤必要があると考え、その為GO BEYONDERとして、アジアを超え、世界に強豪国を超えていきます。
GO-BEYONDER No.458
パデル日本代表コーチ/パデル選手
村澤智明
大学まではテニスに打ち込んでいたが、2016年にパデルに出会い、魅了され、2017年から本格的にパデルに打ち込む。
パデルをはじめて1年で日本ランキング1位、全日本選手権準優勝を果たし、同年より日本代表選手として活動。
2018年~2022年に選手として日本代表チームをけん引し、2023年より日本代表チームのコーチに就任し、男女両チームの指導にあたる。
現役で選手とコーチとして活動しながら、海外のパデルコーチから学び、その知識を日本に持ち帰ることで正しいコーチングの知識が不足している現状に対処し、パデル競技の普及・強化に取り組む。
Instagram:https://www.instagram.com/tom.jack_padel/
2017年 6月 日本ランキング1位
2018年3月 第1回全日本選手権準優勝
2019年1月31日時点、国際パデル連盟(世界ランキング)189位
2022年3月 第5回全日本選手権大会ベスト4
2018年~2022年 日本代表選手として活動
2023年 日本代表コーチとして日本代表男女チームを指導