中学1年生になったとき、初めて全日本アルペンスキーU16チームに選出されました。世界を目指す同年代のライバル達と競い合ううちに、もっと上手になって私も世界で戦ってみたいと思うようになりました。 そして、中学3年生のシーズン最後に長野県からその機会をもらい、初めてフランスのヴァルディゼールというところで大会に出場させていただきました。レースの結果は惨敗。自分が想像していたよりはるかにレベルの高い試合でした。インスペクションというコースの下見の時間のかけ方や、スタート前の緊張感がまるで違い、ライバル達のスキーに対する熱意が凄かったです。そんなライバル達を見て自分はまだまだだなと痛感し、より一層スキーの技術やメンタルをレベルアップさせていこうと頑張っています。このレースでは負けてしまいましたが、得るものはとても大きく、何より海外のレースで勝ちたいと思った理由の一つです。 今年は、全日本ジュニアチームとして遠征に参加し、これから世界で戦えるようになるため一から滑りを見直しています。世界のライバル達にはまだ遠く及びませんが、一つずつ出来ることを増やしていき、勝てるように成長していきたいです。

私が「GO　BEYOND.＝超えていく」べきだと思うものは自分自身です。今までアルペンスキーをやってきて、毎年自分の滑りが納得出来ない、やりたいことが体で表現出来ず、滑りが変わっていかないことがあります。その度にもどかしくて悔しい思いを何度もしますが、そこで諦めなければ必ず変化が現れ、過去の自分を超えていけるのだと思います。 自分自身を変えるため、なかなかこうしようと決めたことを行い続け、習慣化するのは難しいことです。しかし、行動に移して何かを取り組まなければ、その現状からは変わらないままです。世界も目指すと言っても急にその舞台に立てるわけではなく、1歩1歩進んでいくしかありません。どんなに辛くても、上手くいかなくても、今の自分を超えるために努力し続けようと思います。 また、応援してくれる家族やコーチ、メーカーやスポンサーの方々への感謝を忘れず、謙虚に楽しむことを忘れずアルペンスキーと向き合っていきたいと思います。