私は富山県出身のアルペンスキー選手です。現在はアルペン拠点強化選手として活動しており、これまでに全国大会で 3 度の優勝経験があります。 私がアルペンスキーを始めたのは小学 1 年生のころ、両親が牛岳ジュニアレーシングという地元のスキーチームに入れてくれたことがきっかけです。私の両親は、アルペンスキーとは無縁だったのですが、そのチームの選手たちの後ろを必死に追いかけているうちにどんどんスキーが好きになり、競技に没頭していきました。 国内では 12 月ごろから 4 月ごろにかけて本格的なシーズンとなり、その期間に雪上トレーニングをし、全国をまわりレースに参戦します。国内外では夏に南半球で滑れたり秋に欧州で滑れたりするため、海外遠征を行い、技術向上を目指す選手が多くいます。他にも、欧米では花形スポーツであるアルペンスキーは強豪選手も多くいるため、実際にその地に行って練習を行うことがあります。 スキーをすることができない期間には、冬に向けて、スキー技術の向上のためにフィジカルを鍛えます。走ったり自転車を漕いだりウエイトをしたり球技をしたり、さまざまなトレーニングを行います。すべての動作がスキーに繋がると思って直向きに取り組んでいます。
GO BEYOND な 人
堺麻里杏(サカイマリア)
アルペンスキー選手
私のアルペンスキー選手としての目標は、オリンピックで優勝することとワールドカップで種目別優勝することです。 昨シーズン、JOC ジュニアオリンピックカップで総合優勝したとき、クリスタルトロフィーをもらいました。クリスタルトロフィーを手にしたときは、それまでの私のスキー人生で一番嬉しい瞬間でした。総合優勝は、それぞれの種目で優勝するよりもずっと気持ちが高ぶるのを感じ、そのときからワールドカップで種目別優勝をしたいと思うようになりました。 種目別優勝というのは、1 シーズンを通して安定したリザルトを残さなければ果たすことができません。そのために海外を拠点に置き、欧米の選手に劣らない練習量を確保することが必要です。同時にひとつひとつのレースで最高のパフォーマンスを発揮できる精神力やシーズンを戦い抜く体力などを併せ持つ必要があります。 海外で多くのことを経験し学び、目標の実現に近づいていきたいと思っています。そんな海外をベースに活動していくという理想を実現させる上で欠かせないのがグローバル WiFi です。 普段の生活のさまざまな場面で活用できるのはもちろん、コーチに撮影してもらった滑りの動画をスキー場で共有することができたら効率よく技術向上をはかることができます。 アルペンスキーという競技で日本人がトップ争いをし、観ている人を楽しませられるようなスキーをする選手になりたいです。
私たちの生活の中には乗り越えなければいけないことがたくさんあります。それは大きなものからちょっとした小さなものまであり、さまざまですが私にとっての GO BEYOND とは、毎日の生活の中にあるものだと思います。 昨日の自分より 1 秒速く走れたことや 1 回多くできたこと、その 1 秒、1 回が立派なGO BEYOND だと考えています。 昨日できていなかったことが今日できていたらそれは確かな成長で、それを 1 年間毎日続けていたら大きな成長につながります。その成長は大きな壁をも乗り越えるほどの力になると思っています。 また、私がこれから超えていきたいと思うものは山ほどありますが、まずは、国境の壁から越えていきたいです。 国境の壁を超える、とは海外で物怖じしない精神力を身につけるというふうに私なりの解釈をしています。 海外に行ったときには多くの壁を感じることになります。体が大きい、言葉が通じない、環境が違うなどが挙げられますが、そのような環境に身を置いても怯んでばかりいては、スキーの成長に必要な機会を逃してしまうかもしれません。海外でも気持ちを強く持って物怖じせず、自分を持つという GO BEYOND の姿を目指していきたいです。
GO-BEYONDER No.440
アルペンスキー選手
堺麻里杏
2007 年 6 月 26 日生まれ富山県富山市出身。7 歳のころからアルペンスキーを始め、11 歳のときに全国大会に初出場したことをきっかけに、競技により真剣に打ち込むようになる。15 歳のときには、初めての国際レースに出場し、また、初めて全国優勝を果たし、世界への意識が強まる。現在は富山第一高校に所属し、アルペン国内 D 指定選手として活動している。アルペンスキー選手としての目標は、オリンピック金メダル、ワールドカップで優勝、種目別優勝をすること。
facebook:https://www.facebook.com/maria.sakai.927
Instagram: https://instagram.com/dhimariags/
受賞歴
・2023 年 3 月 JOC ジュニアオリンピックカップ GS PGS 優勝 SL2 位
・2023 年 2 月全国中学校スキー大会 SL 優勝 GS3 位
・2022 年 3 月 JOC ジュニアオリンピックカップ GS2 位
・2022 年 2 月全国中学校スキー大会 SL2 位
・2019 年 3 月ジュニアオリンピックカップ SL4 位 SG7 位