初めまして。 中京大学附属中京高校所属の岸本彩良です。 現在東伏見ダイドードリンコスケートリンクと神宮外苑スケートリンク及びカナダモントリオールにあるIce Academy of Montreal(I.AM)にて練習に励んでおります。 私は小学校生までタイで過ごしました。その頃通っていた学校のクラスのお友達とスケートに行ったのがきっかけです。ショッピングモールの中にあるスケートリンクが涼しくて、毎日のように通っていました。 日本に帰国し、クラブチームに所属するとスケート中心の生活を送るようになりました。 家、学校、スケートと分単位で動くような毎日でした。そんな生活を続けていた時に怪我をしました。疲労骨折でした。しばらくジャンプは出来ないと分かり、苦手なコンパルソリー中心の練習を続けました。怪我をして落ち込んでいましたが、スケートの楽しさを再認識することが出来たのは良かったと思います。また、コンパルソリーの練習をするうちにアイスダンスに興味がわきました。アイスダンスにはジャンプがありませんが、スピンやリフト、そしていろいろなパターンのリズムに合わせたダンスステップがあります。とても華やかで、パートナーと息の合ったステップはシングルスケートにはない魅力があります。そうしてアイスダンスに転向し、練習を一人で続けてきましたが、2022年トライアウトの機会があり、現在は田村篤彦さんとカナダのモントリオールで練習をしています。
同じスケートでもシングルとアイスダンスでは練習内容が違うため同じ貸切時間に練習することは容易ではありません。シングルではジャンプの練習が不可欠なため、ジャンプに入るための軌道を確保しながら滑りますが、アイスダンスはステップやリフトもあるため予測不能な滑りをします。そのためそれぞれ貸切時間を別に取りますが、日本ではシングルスケート選手が圧倒的に多く、リンクも少ないためアイスダンスの貸切時間はとても少なくなってしまいます。それでもコーチの御尽力により、貸切時間を確保いただいているのですが、もっと練習したいという希望は常にありました。 カナダのモントリオールを拠点とするIce Academy of Montreal(I.AM)で練習させていただくことが出来て本当に嬉しく思っています。I.AMはアイスダンスのクラブチームのため世界中からアイスダンスの選手がやってきます。各国を代表するチームばかりなのでとても緊張しますが、他の選手たちの良いところを取り入れたり、時には相談したり、応援したり、休みの日は一緒にオフトレーニングをしたりと、チームメイトにも恵まれてとても良い環境で練習出来ています。
海外活動を続けるためには資金の問題や学校のことなど乗り越えていかなくてはいけない壁がいくつもありますが、こうしてサポートしてくださることへの感謝を忘れず、自分の持つ可能性を超えたベスト以上のものを出し続けたいと思います。2023年は国際大会で入賞し、日本初のジュニアグランプリファイナルを目指します。GO BEYONDERとして向上心を忘れずトップを目指します。