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GO BEYOND な

中野洸介(ナカノコウスケ)

デフ陸上競技・デフマラソン

私は生まれつき耳が全く聞こえません。競技は陸上競技とマラソンをしています。陸上競技は、競技場内で行われる【走・跳・投】3つの競技種目からなり、私の専門種目は5000m、10000mの長距離走です。その中でも、競技場を飛び出して一般道路や市街地等のロードを走るマラソンを本業としています。マラソンといえばハーフ(21.095km)、フル(42.195km)、ウルトラ(60km、100km、それ以上)、24時間マラソンなど、様々な種類のマラソンがありますが、中でも一般的に使われてるのはフルマラソンです。これは私が最も力を入れている種目です。 なぜフルマラソンをやろうかと思ったのは、高校在学時の聾学校が動機です。高1年の校内マラソン大会に、アドレナリン放出されまくりの気持ちよさ、走る楽しさを覚えてしまい、翌年の2年生にこれまでやってた剣道、卓球を断捨離し、陸上部に入部しました。ですが当時は貧血に苦しまされたり、調子乗りすぎたり、疲労骨折だったりと波ありでしたが、陸上部の顧問から、普段長い距離をよく走る姿勢を評価していただき、「社会人はフルマラソンに挑戦してみては?」というアドバイスがあり、それがフルマラソンとの出会いです。

2021年9月26日「第4回世界デフ陸上競技選手権大会」inワルシャワ
日本代表デビュー戦の世界選手権大会は、不完全燃焼ながら8位入賞、実力、調整不足があってか世界との壁を感じました。悔しさはもちろん、これを機に新たな挑戦が私の中で固まりました。それはデフリンピックでろう日本人初の金メダルを取ることです。デフリンピックとは、聾者のオリンピックです。これはオリンピック、パラリンピックと比較し、認知度がとっても低いのが現状です。そのため、デフリンピックという名前を広める普及活動はもちろん、金メダルを獲得するにはマラソンの場合、海外の高所でトレーニングを積むことが必要だと感じました。また海外へ社会貢献を行うことで、国境を超えてデフ同士での交流、デフ文化を知り、何かの役に立ちたい気持ち、そして耳が聞こえない自分でもできるという姿勢を、聴者はもちろん障がいの持つ人々に、勇気と感動を与えたいという想いがあるため、海外にチャレンジします。 本業はマラソン、主に標高のあるアフリカ(ケニア)をトレーニングの拠点とし、聾学校、障がい福祉施設、聾知人への寄付といった社会貢献活動、ケニアでも仕事を行える環境の事業進出、拠点の設営を目的としております。

フルマラソンという競技はアスリートであれば3時間以内でゴールできるのですが、走り続けてる間は、自身との戦いの他になりません。少しでも気持ち挫折すると、メンタル、心身的にも影響がとても大きく、完走すら困難になります。これらを乗り越えるためには、日頃からなる練習はもちろん根性、忍耐力、持久力、諦めない心、そして意外かもしれませんが、普段の生活にも大きく影響を及ぼします。 高校時代の時から好きな言葉があります。それは「努力に勝る天才なし」。これは目標のために努力する人は、生まれつき優れた才能を持つ人より秀でてる、という意味です。努力する方法を間違えず、目標達成のために時間をかけてでもがむしゃらに努力するスタイルは、まさに私のことです。 無限の可能性を大幅に広げ、海外の進出だったり、事業起こしだったりと、様々なことへ積極的に挑戦することで、障がいを持つ自分でもできるという姿勢を、障がい聴者問わず、アスリートのみなさんに魅せたい想いがあります。 音のない世界にいる私が、今やろうとしていることは「GO BEYOND」。どんな逆境でも自身の限界を超えながら、ろう日本人初の金メダル獲得を目指します。

GO-BEYONDER No.396

デフ陸上競技・デフマラソン

中野洸介

1996年11月17日、埼玉県生まれ、現デフアスリート。2021年世界デフ陸上競技、2022年デフリンピック日本代表。フルマラソン自己ベスト2時間28分17秒/日本ろう歴代2位。食育実践プランナー、食生活アドバイザー3級、2級、幼児食インストラクターの4つの食資格を保有する。17歳の時、校内マラソン大会がきっかけで、陸上競技を始め、社会人はフルマラソンに挑戦する。初のフルマラソンレースは、2016年3月ソウル国際マラソン大会。この日に初の海外、初のフルマラソン、初のサブスリー(3時間切り)を達成。以降2025年東京デフリンピックにてろう日本人初の金メダルを獲得するため、人生の1/4をアフリカに身に置き、自身の競技力向上はもちろん、デフリンピックの普及活動、デフスポーツの魅力の発信を行なっている。

 

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受賞歴

 

・2023年4月 令和5年度埼玉パラドリームアスリート特別強化指定選手 認定

・2022年12月 令和4年度東京ゆかりパラアスリート選手 認定

・2022年12月 令和4年度江戸川区スポーツ栄誉賞 受賞

・2022年10月 第22回全国障害者スポーツ大会 800m 優勝、1500m 優勝

・2022年10月 第19回日本デフ陸上競技選手権大会 1500m 2位、5000m 2位

・2022年5月 第24回夏季デフリンピック 10000m 12位、フルマラソン 選手団の辞退により不参加

・2021年12月 令和3年度江戸川区スポーツ栄誉賞 受賞

・2021年9月 第4回世界デフ陸上競技選手権大会 2時間48分02秒 8位入賞

・2021年5月 第18回日本デフ陸上競技選手権大会 1500m優勝、5000m優勝

・2019年12月 第50回防府読売マラソン大会 2時間28分17秒 36位/2445人中

・2019年11月 富山マラソン2019 2時間31分20秒 11位/9665人中

・2017年12月 第2回沖縄100Kウルトラマラソン大会 8時間05分57秒 年代別 優勝/24人中、総合3位/289人中

・2016年3月 2016ソウル国際マラソン大会 2時間58分16秒

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