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GO BEYOND な

原田知華子(ハラダチカコ)

ステアクライマー

私は現在、ステアクライミング(高層ビルやタワーの階段を駆け上るスポーツ)の選手として活動しています。もともとは高校から大学卒業まで陸上競技の短距離選手として活動していました。高校時代は怪我が多く、思うようにトレーニングが積めず、大学時代はコロナウイルスの蔓延により軒並み大会が中止となり、大会にほぼ出場することなく引退となりました。不完全燃焼のまま何となくランニングを継続していたところご縁があり、2021年冬からステアクライミングを開始しました。初めて出場した東京タワー階段競走では人生で体験したことのない脚の震えと苦しさに見舞われると同時に、それらを上回る達成感と爽快感を味わいました。「せっかく始めたならばとことん突き詰めたい」という想い、もともと陸上競技の短距離選手だったこともあり、ショートレンジでトップに立ちたいと思い練習を積んだ結果、2022年9月から始まったSTAIRS RALLY(短距離種目を中心としたシリーズ戦)で女子総合優勝を獲得することができました。

国内外でのショートレンジのレースにおいて最速の階段スプリンターとして活躍することを目指しています。国内のSTAIRS RALLYで総合優勝を獲得したことにより、「海外に挑戦してみたら面白そう!海外レースに出てみたい!」ふと思い立ち、2023年にマレーシアで行われた海外レースに出場、エリートカテゴリーで3位入賞することができました。現在、日本人女性選手の中で海外で活動している選手は非常に数少なく、スプリンターはほぼいません。そのため、私自身がスプリント女王としてステアクライミング界を引っ張っていきたいと考えています。 私は、今まで陸上競技以外にも新体操、ハンドボールなど様々なスポーツを行っていた時期もありました。しかし、どの競技においても怪我が多く、どれも長続きしませんでした。言い方を変えると、怪我を理由にして辞める口実を作っていたのかもしれません。そんな私が唯一継続できているのが走ること。「なんでもいいから海外で活躍したい!」昔から心に秘めていた想いをステアクライミングにぶつけていきたいです。

私は昔から国内外問わず旅行が大好きですが、旅行もレースも関係なく行動力が必要です。そして海外へ飛び出すとなると、国境の壁、言葉の壁、文化の壁など様々な障壁があります。スポーツに限らず、私には無理と心の中で決めつけていたことが多くありました。壁が見えると逃げたくなる、あと一歩が踏み出せない。こんな経験が多々あります。「GO BEYOND=超えていく」たった5文字ですが、これにはたくさんの意味が込められていると感じます。自分自身で限界を決めず、何事にも恐れずどんどん挑戦し、GO BEYONDER チームと共に壁を乗り越えていきたいと思います。また、競技を通して世界各地での文化や風習の違いを知ることや交流することへの楽しさをアピールすることで、海外に挑戦することへのハードルを下げていき、何かしらの形で国境を超えていく人が1人でも多く増えればなと思います。そして私自身、もっと国際色豊かなステアクライマーとして活動していきたいです。

GO-BEYONDER No.390

ステアクライマー

原田知華子

1999年12月29日生まれ、茨城県つくば市出身。高校から陸上競技を始めたが、怪我が多く思うようにトレーニングが積めないまま引退。大学まで継続するもコロナ禍と重なり、大会にほぼ出場できず引退。何となくランニングを続けていたところ、2021年12月にステアクライミングと出会う。「自分の限界を知りたい」そんな想いから競技に本気で取り組むようになると、2022年には国内の超ショートレースを転戦するSTAIRS RALLYで総合優勝を獲得。今後は世界の舞台でのさらなる飛躍を目指す。

 

Instagram:https://www.instagram.com/chika_millie

受賞歴

 

・2023年3月SIBU TOWER RUN elite category 3位
・2022年1月 STAIRS RALLY 総合優勝
・2022年12月 シンボルタワースカイランシングルの部優勝
・2022年5月vertical Japan circuit 名古屋大会 一般の部準優勝

 

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