私は小学校4年生の時から、フリースタイルスキーモーグルという種目に取り組んでいます。スキー場で働く叔父の影響でスキーを始め、テレビでバンクーバーオリンピックを見ていてそこでモーグルに興味を持ち、それから本格的に競技を始めました。モーグルは、ターン、エアー、スピードの3つの要素構成される採点競技です。私は国内での大会を中心に参加しています。昨年度は高校生以下の全国大会であるジュニアオリンピックカップで2連覇することができました。また、今年から海外での大会にも挑戦しています。海外では日本とは雪の質や周りやコースの環境が違うため、苦戦しましたが初の海外戦で入賞することができました。今年はナショナルチームにも選出され、日々練習に励んでいます。私の強みはコブを直線的に滑り降りるカービングターンです。幼い時からたくさんコブを滑り練習してきました。今の課題はスピードです。スピードを出すために近年では、スピードに耐えられる体を作るために筋力トレーニングを行っています。今シーズンではそのオフトレーニングの成果を実感することができました。これからも雪上練習だけではなく、オフシーズンのトレーニングなど年中を通してトレーニングを行っていきたいと考えています。
GO BEYOND な 人
浅野志織(アサノシオリ)
モーグルスキーヤー
私はモーグルという競技に取り組むにあたって、2026年にイタリアで行われる冬季オリンピックに出場、そしてメダルを取ることを1番の目標に取り組んでいます。そのために国内だけでなく海外の大会でも成績を残す必要があります。海外の大会に挑戦することによって、日本だけで感じることが難しい、海外の選手との違いや海外の選手の滑りをより身近に感じることができると考えています。実際に海外の大会に参加することによって、自分の課題を明確に知ることができ、そこから苦手をなくなるように練習につなげることができました。
私の直近の目標としては全日本選手権での優勝することを掲げています。
苦手であるエアー、スピードを基礎から見直し、得意なターンではどのコースでも自分の滑りができるように練習に取り組んでいます。まずは日本で、そしてその後に世界で活躍できる選手を目指しています。
また私はメンタル面が弱く、それが滑りにも影響してしまいます。良い気持ちでスキーができるように自分に自信を持つことを大切にしていきたいと考えています。そのために、自信がつくくらいたくさん練習を重ねていきたいです。
私はモーグルの競技結果とは別にこの競技人生を通して、コミュニケーション能力をつけていきたいと考えています。私は今、自分の考えや感じたことを言語化することに苦手意識を持っています。しかし、世界で活躍する選手になるためには自分の感じ方を相手に伝えることも重要になってくると思います。少しずつ慣れていきしっかりと自分の考えを伝えられるようにしたいです。
また、今年初めて海外の大会に参加をして、言語の壁をとても感じました。海外の選手が話しかけてくれる場面がたくさんあったのですが、言葉が異なるためうまく話すことができませんでした。これからの競技において海外の選手やコーチともコミュニケーションをとれるようにしていきたいです。そのためには自ら積極的に会話に参加し身振り手振りで自分の気持ちを伝えて言語の壁を乗り越えていきたいです。それによって、自分の競技力の向上にもつながってくると考えています。海外の選手とは体つきや練習する環境の違いによって、滑り方が全く違っている人もいます。海外の選手とコミュニケーションをとることで他の選手の良い部分をうまく吸収して自分の滑りに取り入れることもできると考えています。そのためにも、活発なコミュニケーションをしていきたいです。
GO-BEYONDER No.379
モーグルスキーヤー
浅野志織
2003年10月15日岐阜県生まれ。叔父の影響でスキーを始め、小学6年生からフリースタイルモーグル選手として活動を始める2022年度日本代表選手に認定される。日本だけではなく、海外の大会にも挑戦中。自分が楽しい滑りができるように、そして自分の滑りで人を感動させられるように日々練習に取り組んでいる。
Instagram:https://www.instagram.com/salt_oo_/
受賞歴
2023年度
1月
US Selection 7位
Nor-Am Cup 2位
3月
Asian Cup 3位
2022年度
3月
JOCジュニアオリンピックカップ 1位
全日本選手権 7位
8月
Australian New Zealand Cup 5位
2021年度
3月
JOCジュニアオリンピックカップ