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GO BEYOND な

周藤美月(ストウミツキ)

フェンシング選手

私はフェンシング・サーブルのカデ(U17)ジュニア(U20)の日本代表選手として活動しています。 現在は生まれ育った島根県から愛媛県の新田高等学校へ進学し、寮生活をしながら競技に取り組んでいます。 日本フェンシング協会サーブル育成指定選手に選抜され、2022年度フェンシング アジア ジュニア・カデ選手権大会(ウズベキスタン)2022年度フェンシング 世界カデ選手権大会(ブルガリア)日本代表として出場しました。 フェンシングはフルーレ・エペ・サーブルの3種目あり、小学3年生の時に松江フェンシングクラブでフルーレを始めました。 小学生の時から島根県内の高校生や中学生の中で練習させて貰いました。私はひとりっこなのでお兄さんやお姉さん達に会えるのが嬉しくて楽しくて、他の遊びよりフェンシングに夢中になりました。 世界に出たいと思い始めたのは、初めて出た大きな大会で「JAPAN」と印字されたユニホームを同級生が着ている姿を見て、「私もJAPANをユニホームにつけて外国にいく。メダルもたくさん貰う。」と母親に言った事だと覚えています。 サーブルを始めたきっかけは小学6年生の時にフェンシングクラブの先輩がサーブルを専門種目として世界大会に出ている姿を見て「私もサーブルをやってみたい」と思い、クラブの先生にお願いして剣を持たせてもらった事でした。 高校入学まではフルーレを主にしていましたが、サーブルで世界を目指すと決めて愛媛県の高校へ進学し、サーブル専門の選手となりました。サーブルは3種目の中でも1番試合の展開が速く、ピスト上で対戦相手とやるか・やられるかのダイナミックな攻防が魅力の種目です。 ルールは複雑ですが、誰がみてもワクワクする様な、エキサイティングでクレイジーなプレースタイルの選手になりたいと思っています。

フェンシング選手としての目標はロサンゼルスオリンピックの金メダルです。 大学4年生時に開催されるロサンゼルスオリンピックに出場するためには国内の大会でポイントを獲得し、国内ランキングを上げてシニアの日本代表となり、世界各地で開催されるワールドカップ・グランプリでポイントを獲得し、世界ランキングを上げる必要があります。 そのために、今の私がするべき事は、国内の大会で結果を出して世代別の日本代表になり、世代別の世界大会でコンスタントに表彰台に立つ事を今の目標として、世界で戦える選手になるために経験を積むことだと考えています。 フェンシングはランキング制度なので次々と大会があります。常に結果を出し続けないといけないことは大きなプレッシャーです。 2022年度のJOCジュニアオリンピックカップではそのプレッシャーに押しつぶされ、3位だったランキングは5位に転落し、1ポイント差で世界ジュニア選手権の代表枠を取り逃がしてしまう経験をしました。 常に良い結果を残すことがベストですが、負けて得る経験も自分の糧にして、常に上を目指して努力し続けます。 また、日本国内のサーブル専門の環境は他の種目と比べて圧倒的に少ないと感じています。サーブルで世界を目指したいと思っても、サーブルができる環境を求めて私のように親元を離れないといけない場合もあります。 私は家族をはじめ、多くの人に支えられてフェンシングをしています。 フェンシングを選手としてやり遂げた先には、フェンシングを通して自分が得た経験を自分と同じように世界を目指す選手達に伝え、「世界に挑戦したい」という選手が増えるように、サーブルを普及させる活動をしたいです。 そして、ひとりでも多くの選手達が世界で活躍するための手助けをしたいと思っています。

初めての海外遠征はオーストラリアでした。全国小学生フェンシング選手権大会で優勝し、小学生の日本代表として派遣されました。保護者の帯同はなく、日本選手団として行ったオーストラリアでの経験はとても素晴らしく、「もっと強くなってまた海外にいきたい。色んな国に行って、外国の選手とたくさんフェンシングをしたい。」と思い、帰国してからより一層また海外に行きたいと思うようになりました。 中学1年生でアジアカデサーキット台湾大会に派遣され、さあこれからという時にコロナで全てが止まってしまいました。練習ができない、大会もない。海外派遣も中止。 今まで目指して頑張っていたものが目の前から消えてなくなり、フェンシングから何度も気持ちが離れそうになりました。先の見通しが立たない、空白の2年間の中で、フェンシングを辞める言い訳や世界を目指さない言い訳はいくらでも作ることが できましたが、JAPANをユニホームにつけてまた世界に出て戦いたいという気持ちを諦められませんでした。 こんな時にスポーツをしても上手くいかないかもしれないという不安と戦いながらそれでも世界を目指す一歩(GO BEYOND.)が踏み出せたのは小学生の時の海外遠征で実際に外国に行って、見て、感じた経験があったからだと思います。 目標を持って進学した高校で信頼している先生と仲間と毎日のようにサーブルをして、世代別の国内大会で結果がでるようになりました。 今はナショナルチームの選手と一緒に練習する機会を頂いて、世界で戦うトップ選手達の迫力を肌で感じ刺激を受けています。2022年の冬にはジュニアワールドカップドイツ大会に出場し、表彰台に立つ事もできました。 今の私は去年の今頃の私では想像もできなかったような経験をしています。何があっても、腐らず、PASSIONを持ち続け、勇気を出してCHALLENGEする。例え失敗したとしても、CHALLENGEは無駄にならないし、目指す所へ超えて行けるようにこれからも頑張ります。

GO-BEYONDER No.372

フェンシング選手

周藤美月

2006年5月24日 島根県生まれ。新田高等学校在学中。 小学3年生の時にフェンシングを始める。特技ピアノ。 小学生・中学生時代は短距離・走り幅跳びをしており、全国大会出場経験あり。 日本フェンシング協会サーブル育成指定選手 2022年ジュニアワールドカップドイツ大会出場(団体3位)2022年度アジアジュニア・カデフェンシング選手権大会 ジュニア・カデ日本代表 2022年世界カデフェンシング選手権大会 カデ日本代表

Instagram:https://www.instagram.com/mitsuki__0524/

受賞歴

    • ・2023年   4月 世界カデフェンシング選手権(ブルガリア大会)個人 9位
    • ・2023年   3月 アジアジュニア·カデフェンシング選手権(ウズベキスタン大会)ジュニア団体 3位
    • ・2023年   1月 JOC ジュニアオリンピックカップ出場 U17:3位
    • ・2022年 12月 ジュニアワールドカップ ドイツ(ドルマーゲン)大会出場 団体3位
    • ・2022年 10月 日田市ランキングマッチ出場 U17:優勝 U20:3位
    • ・2022年   9月 牧杯 ジュニアフェンシング大会出場 U20:3位
    • ・2022年   9月 沼津サーブルランキングマッチ出場 U17:3位 U20:3位
    • ・2022年   7月 山口サーブルチャレンジカップ出場 U17:優勝
    • ・2022年   5月 愛媛サーブルランキングマッチ出場 U17:3位 U20:優勝
    • ・2021年   7月 全国中学生フェンシング選手権大会出場 サーブル:準優勝
    • ・2019年   8月 Asian cadet circuit 台北 出場 11位
    • ・2019年   7月 全国中学生フェンシング選手権大会出場 サーブル:3位
    • ・2018年   8月 全国小学生フェンシング選手権大会出場 サーブル:優勝
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