スノーボードという活動を通じて、私は「スノーボードの楽しさを知らない多くの人たちにその楽しさを伝える」ことを目指しています。これは私が小学2年生の時のことですが、友達に「スノーボードって何？面白いの？」と聞かれました。その言葉は今でも鮮明に覚えています。そう言われてから、「このスポーツを知らないなんて勿体無い、知られていないことがとても悔しい」と感じるようになりました。そして小学4年生の時に「スノーボードを通してたくさんの人に夢と希望とスノーボードの素晴らしさを伝えたい」と思うようになり、オリンピックに向けた活動が始まりました。
2022-2023シーズンから日本代表入りすることができました。冬シーズンはアメリカやヨーロッパに頻繁に遠征に行きFISポイントという国際ポイントを獲得しワールドカップ出場を目指して活動しています。雪がないオフシーズンでは、スノーボードとは一度離れ、ウェイトトレーニング、有酸素など体を作るトレーニングと、スケートボードのスラローム種目やスノーボードとは無関係なバレーボール、バドミントンなどを通して自分の身体能力の向上を目指してトレーニングしています。

ワールドカップ、オリンピックというのは僕にとっては今までは憧れの舞台でした。しかし、海外大会に頻繁に行くようになり、同時にワールドカップを観戦する機会ができて、実際に生でワールドカップを見て憧れの舞台から目指すべき舞台に変化しました。そして17歳になって人生で初めての世界選手権、ワールドカップを経験しました。ワールドカップというのは世界屈指の選手たちがいろんな国から集まって行われる大会であり、そんな舞台を目指せている僕がいかに幸せか、たくさんの企業様や応援してくれる方、そして何よりも自分を一番そばで見守って支えてくれている両親がいる僕だからこそできることなんだということを忘れずに、これから現れるありとあらゆる壁を僕だけの力ではなく、僕含め支えてくださる、応援してくださるたくさんの方とみんなで乗り越えていきたいと思います。