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GO BEYOND な

戸取大樹(トトリヒロキ)

インラインスケーター、ステアクライマー

まだインラインスケートのなかった約40年前に近所のローラースケート場の教室をきっかけに始め、地域のクラブチームで競技を始めました。 インラインスケートの登場からスピード競技に専念し、インカレ優勝、卒業後はワークスチーム参加、日本代表選出(2008年〜2021年)へと続いています。 競技歴としては6歳ころから35年ほどですが、未だ飽きもせず毎日発見と成長の日々です。 2007年から海外レースに目を向け、世界選手権・アジア選手権のほかに年間5〜10の国際大会に参加して優勝・入賞も経験してきました。 現在も選手として海外大会を主軸に活動しつつ、チームを作って若手選手が海外へ挑戦する後押しをしています。2022年にはアメリカの大会で優勝、インドネシアやベトナムなどで現地の選手にコーチングもしています。 インラインスケートの傍で、アイススケート(2009,10年国体出場 )、大学からはロードバイク、そして2年前からはスカイランニングの一部門であるステアクライミング競技(階段競争)を始めています。 2020年には国内のトップ20選手によるVJCエリートに選出され、第一回の全日本選手権出場、ベトナムの大会で優勝。2023年度には再びVJCに参戦予定、また海外レースへの出場を予定しています。

2007年オランダに滞在し初めてヨーロッパのレースに出た時、国内と何もかも違いすぎて驚きました。層の厚さも取り組み方も、観客がレースを観る見方さえも違っていて、それまで国内で見てきた事はこのスポーツの1割にも満たないのだと気づき、まだまだ競技の面白さ、楽しさが無限に残っていると感じました。 以来、ちょっとでも行ける可能性のあるレースには出場すると決め、15年あまり海外レースに挑戦し続けています。 ところがそのように海外に挑戦する日本人は過去数人しかいなく、ほとんどの選手は海外に出る事なく引退したり離れて行ってしまいます。 一緒に連れて行ったりした選手は一様にその楽しさを実感します。せっかく取り組んできた競技のもっと楽しいところをもっと伝えていきたいと考えています。 一方でスポーツは情報戦でもあります。新しい用具、トレンドの走法、そして他の選手の情報など、定期的に実体験しないとどんどん遅れて行くのが実情です。実際コロナ禍の2年間だけで日本は大きく遅れを取ることになりました。 僕自身、過去海外のコーチに師事し、たくさんの技術やトレーニングをさせてもらって、それを国内に持ち込んできました。それらは国内では絶対に得られない宝物です。 またレース内では名も無い選手は不利に扱われたり、一朝一夕で戦えるほど海外レースは甘くありません。国際大会で結果を残すには国際大会に出続けるのが最低条件でもあります。

選手として競技成績を求めるのは第一ですが、それと同時に大事に思っているのが選手同士の繋がりです。 ライバルであると同時に戦友でもある彼ら彼女らとの絆は、直接会う事は二度とないかもしれないけれど一生の友人だと思っています。 同時緩やかに繋がるネットワークで世界中の動向を知りつつ、時には競技外でも助けたり助けられたりしています。 国内に留まる選手だけでなく僕自身も行ったことのない国はイメージや○○人という枠で捉えがちです。それが個人の友人ができると「たまたま友人が○○人で、こんな考え方をしている人もいる」と発想が逆になる時があります。 国という枠を超えて人同士として付き合うようになって得られることが多いです。スポーツでの関わりはそれがとても容易だと感じます。 また、僕自身は世界のトップ選手というわけではありませんが、誰よりも長くこのスポーツに取り組んでいる自負があります。いつまでやるのかという質問をよく受けますが、自分が成長していると感じる限りやめる理由は見当たりません。 競技自体や環境の殻を超えて、発見と成長が続く限り、それを周りにシェアしていきます。

GO-BEYONDER No.364

インラインスケーター、ステアクライマー

戸取大樹

1981年東京都出身。3歳より地元のローラースケート場で始め、6歳から兄とともに地域のスケートクラブに入部。大学でインカレ優勝を経て卒業後はワークスチームに所属。 2007年のオランダ遠征を期に海外レースに挑戦を始める。2007年に日本代表初選出され同年のアジアマラソンで日本選手団最高位の7位入賞。 2011年から2019年まで世界選手権出場(2020年以降は日本からの派遣なし)。2014年に日本人として初めてアメリカのプロスケートリーグNSCに参戦。 25カ国以上での大会やトレーニングを通じて世界中にネットワークを持つ。 またアイススケートにも取り組み2009、10年度国体出場、2022年から競技再開。大学からロードバイク競技にも取り組み2009年実業団登録。 2021年からステアクライミング競技も開始。2022年国内トップ20選手によるVJCエリートに参戦。第1回全日本選手権出場。海外戦初戦となるベトナム大会で優勝。今後も海外大会を含め活動予定。

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受賞歴

    • インラインスピードスケート競技
    • 2022年 12月 Jakarta Open出場 7位ほか
    • 2022年 11月 Inline Challenge Yokohama 準優勝
    • 2022年 10月 Vietnam skate clinic 開催(コーチング)
    • 2022年 10月 Federations Cup 伊丹大会 準優勝
    • 2022年  7月 Federations Cup 岐阜大会 優勝
    • 2022年  4月 Orland Inline Challenge 優勝
    • 2020年 12月 全日本スピード選手権大会 準優勝
    • 2019年  9月 Paris Roller Half Marathon 4位
    • 2019年  7月 World Roller Games(世界選手権)出場 46位ほか
    • 2018年  7月 World Championships出場 39位ほか
    • 2016年  9月 German Inline Cup 年代別優勝
    • 2016年  9月 China Open marathon 銀川大会 準優勝
    • 2015年 10月 World Championships出場 28位ほか
    • 2014年  9月 Copenhagen Inline Challenge 年代別優勝
    • ステアクライミング競技
    • 2022年 11月 VJC大阪 あべのハルカススカイラン エリート 13位
    • 2022年 10月 HCMC Skyrun Master category 優勝
    • 2022年  9月 VJC東京(第1回全日本選手権) エリート 16位(18位)
    • 2022年  6月 VJC名古屋 MIRAI TOWER SKYRUN  エリート 12位
    • 2022年  4月 STAIRS RALLY 総合5位
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