私はフリースタイルスキーのモーグルという競技をやっています。モーグルという競技は、ターン・エアー(ジャンプ)・スピードの3つの項目の合計点数を競う競技です。 30秒前後で終わってしまう競技であるため、とても集中力のいる競技です。モーグルを始めたきっかけは、父がフリースタイルスキーモーグルの選手であったためです。 幼いころから父と一緒にスキー場へ行き、モーグルコースを滑ることはできなくても、近くからずっと父の滑る姿を見ていました。 そのため自然とモーグルコースを滑るようになり、4歳から現在までの13年間、この競技に取り組んできました。 私は、幼い頃からの夢であるオリンピック出場を目指し競技に取り組んでおり、昨シーズンは日本スキー連盟の強化指定選考基準をクリアし、2年連続で日本代表に最年少選手として選出され日本代表選手として活動しています。 また、東京都知事より、東京都アスリート認定選手にも選出されました。そして、ボランティア活動として、ジュニア選手のトレーニングコーチやイベント企画、ゲレンデの清掃活動等も活動しており、モーグル競技を通して地域や社会に貢献できることを心掛けています。
GO BEYOND な 人
水沼理菜(ミズヌマリナ)
モーグルスキーヤー
現在、トップ選手が参戦するワールドカップや世界選手権等の各主要大会が、全て国際大会となっており、日本で開催される主要大会はありません。 そのため、日本国内のみでの大会では、日本代表を維持することが難しい状況です。また、同じ理由から他のトップ選手は海外へ行って練習することが多く、日本国内では同じレベルもしくは下のレベルの選手がほとんどです。 そのため、トップ選手から刺激をもらって競技に取り組むことは少なくなり、モチベーションの低下にもつながっていると考えられます。それゆえ今までは、年齢制限やコロナ等の影響もあり、国際大会での経験を積むことができず、自分の競技レベルがどこまで通用するのか、海外でのトレーニングや生活、文化等に問題なく対応できるのか、海外の同年代選手とのレベルの差はあるのか等、自分の実力や立ち位置を知ることができませんでした。 これらの条件から、多くの経験を海外で積んでいきたいと思い、国際大会の参戦を計画しました。現在は、世界ジュニア選手権の出場を目標に活動していき、その先の目標であるミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック出場に向けて邁進していきます。
海外遠征に行ったり、ワールドカップを見たりする度に世界で戦うトップ選手の人たちとの差を実感します。ワールドカップにでても勝てない、国内戦でも安定した成績がとれないのが現状です。 そんな私がこれから超えていかなければならないのは世界の壁、すなわち世界でも通用する技術を身につけていかなければなりません。 そのためには基礎技術の向上はもちろんですが何度失敗しても立ち上がり、挑戦し続けるということが自分を強くし自分を超えていくために必要なことだと思います。 私はこの競技を全力で楽しみ、全力で挑戦し続けたいと思います。そして、世界の壁を超えていきたいと思います。
GO-BEYONDER No.362
モーグルスキーヤー
水沼理菜
2005年9月25日、福島県出身。東京育ち。 幼い頃からフリースタイルスキーモーグル競技をやっています。 現在は日本代表選手として活動しています。 オリンピックに向けて日々取り組んでいます。
受賞歴
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- 2022年 第41回東京都フリースタイル大会選手権 4位
- 2022年 フリースタイルスキー福島大会 3位
- 2022年 第41回北海道スキー選手権大会 フリースタイル競技(DM種目) 5位
- 2022年 JOCジュニアオリンピックカップ 全日本ジュニアスキー選手権大会 5位
- 2022年 第42回全日本選手権大会フリーススタイル競技(DM種目) 8位
- 2021年 第39回長野県フリースタイル選手権大会 5位
- 2021年 JOCジュニアオリンピックカップ 全日本ジュニアスキー選手権大会 1位
- 2021年 第41回全日本スキー選手権大会フリーススタイル競技(DM種目) 7位
- 2022年 第22回ばんけいモーグル競技会 3位