私はスキーチームのコーチをしていた父の影響でスキーを始めました。 小学校一年生からアルペンスキー始め、本格的に競技としてスキーをし始めました。 アルペンスキーとは旗門を通過してタイムを競う競技ですが、始めた頃は、誰よりもタイムが遅く、もはや勝つことなど願いもしませんでした。 しかし、休まず毎日練習に行っていた結果、小学3年生の頃に突然成績が出るようになり、勝ちたいという意思を持つようになりました。 その頃から、自然と世界を見るようになり、今までずっと変わらず目指し続けています。 これまでは、国内のポイント獲得レースをベースとして活動をしてきました。その中で、海外に出向くこともありましたが、歯が立たず惨敗して帰ってくるということもありました。 しかし、昨年(2021-22シーズン)では、国内レースでの連続優勝、国体、インターカレッジでの優勝があり、今シーズン(2022-23シーズン)の世界へ挑戦する環境を作ることができました。 今後は、海外レースをベースと出来るような活動を目指していて、そのために今シーズンは世界で戦えることを証明してみせるという気持ちでレースに挑んでいきます。
GO BEYOND な 人
畠中悠生乃(ハタナカユキノ)
アルペンスキーヤー
競技の成績も安定してきて、中学校に上がってからは北海道の選手団として全国大会に出場するようになり、仲間と健闘し合う楽しさを知りました。色々な地域のたくさんの選手と出会い、ライバルも増えました。 その環境は私の闘志をさらに燃やし、高みを目指す力となりました。 高校では、海外の舞台へ立つ機会が増え、高い壁を目の当たりにすることも多くありましたが、その度に「やっぱりこの舞台でで勝ちたい」という意思が強くなっていきました。 日本では勝てていても、海外のレースに出た時は、この世界にいる自分より上位のレーサーの数を想像して、まだまだ勝ちたい相手がたくさんいるんだ、とワクワクしました。 高校1年生でインターハイ優勝、ナショナルチーム入りを果たし、高校2年生で転倒時に骨折、そして昨年(2021-22シーズン)ではその挫折を乗り越えインターカレッジと国体優勝。 波のある競技生活ですが、その全てが私の糧になっていると感じています。そして、それを乗り越えられた今の自分に大きな可能性を感じでいます。 広い舞台に立てば立つほど、本当に色んなレーサーがいるのだと実感します。 世界各国で、全員が違う道をたどってこの舞台にいるのだと思うと、他人は自分には無いものを持っていて、自分は他人に無いものを持っていると改めて感じます。 海外のレースを転戦していく中で、色んな選手から新しい知恵と知識を手に入れて、色んなことを勉強したいなと思います。
私がこれから超えていきたいものは、自分自身です。今まで色んな挫折や成功を繰り返してきて、まだまだ未熟ながらに感じたことは、「数字に現れる結果は所詮結果でしかなく、自分を超えられた後についてくるものである」ということです。 緊張や不安に打ち勝って自分を超えられないと、最後に頂点には立てないですし、体力トレーニングをしていても、辛い時にどこまで追い込めるかで結果も大きく変わってきます。 日々の少しの挑戦や自分を超えるステップアップの繰り返しが、気づけばとても大きな成長となって結果に現れていると思います。 海外のレースに出ていて、雪も、気候も、食べ物も、言葉も、何もかもいつもと違う環境で、自分のペースを崩し、気持ちも不安定になりました。 ですが、そこでレースがある以上、そこで勝たなければならないですから、やっぱり自分が順応していくしかありません。 新しい環境で戦えるようになった瞬間、私は自分の手札を増やしたような気分になり、それまでの自分を更新した(超えた)と感じます。そのようにどんどん自分を新しくして行くこともまた、自分を超える手段であると思います。
GO-BEYONDER No.347
アルペンスキーヤー
畠中悠生乃
2001年10月12日、北海道札幌市生まれ。 スキーレーシングチームのコーチをする父の影響で、アルペンスキーを始める。小学は6年で全国初優勝、中学校2年、3年では全国2位、高校1年で再度全国優勝を果たす。 札幌第一高等学校出身。現在日本体育大学3年。
Instagram:https://www.instagram.com/yukino.hatanaka
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受賞歴
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- 2018年
- インターハイ GS 優勝
- インターハイ SL 2位
- 国民体育大会 GS 2位
- 2022年
- 全日本スキー選手権 GS 7位
- 国民体育大会 優勝
- インターカレッジ GS 優勝
- 宮様スキー大会 GS 優勝