アルペンスキーというスポーツは、雪山で行われるスポーツです。この競技を行う上で選手として活躍するためには雪山に立ち、1日でも多く滑走しなければなりません。 日本は四季がはっきりしており、国内では雪上に立てる期間が約4か月しかありません。そのため、私たち選手は雪の降らない時期に南半球やヨーロッパなど雪のある環境を求めて行動します。 また、スキーの本場であるヨーロッパではワールドカップからポイントレースまで様々な大会が行われることで多くのスキーヤーが集まり、タイトル獲得、ポイント獲得を目指して戦います。シーズンが始まると、ファーイーストカップ(大陸選手権)でのタイトル獲得、ポイント獲得を目指して国内を含めた極東地方を転戦しています。2020年からパンデミックの影響で海外への渡航及び遠征は難しい状況でしたが、スキー選手にとって、海外でのトレーニングや試合経験は貴重であり、必要不可欠と言えます。自分自身も世界で活躍するためには生活を含めた海外での経験がこれからのスキー人生で活きてくるのではないかと感じています。
GO BEYOND な 人
片桐麻海(カタギリアサミ)
アルペンスキーヤー
私が初めて世界で活躍できる選手になりたいと志したのは小学5年生の時でした。その時は初めてのユースの年代での世界大会でしたが、大会の雰囲気や環境が日本とは違うことに大きな衝撃を受けました。それから、何度かワールドカップ観戦をしたり、年代別の世界大会に出場したりするうちに、世界と自分との差を痛感し、世界で互角に戦うためにはもっと努力しなければならないと思うようになりました。 以来、世界で活躍するために必要なワールドカップの出場権獲得を目指して活動しています。選手としての最終目標はオリンピックやワールドカップで優勝することです。 海外へ渡り、レベルの高い選手と共に練習することは選手にとって最高の条件と言えます。 生活環境から競技における環境まで様々なことを体感することで、多くのことを吸収したいと思っています。また海外での競技活動を通して、各国の文化に触れ、より多くの人々と交流することで人間的にも成長できるように努めたいと思っています。
多くのスポーツではフィジカルと成績に大きな関係があるといわれています。 アルペンスキーもその要素を含むスポーツの1つであり、身長が高く、体重が重いことはある程度有利であるといえます。 世界で活躍している多くのアルペンスキー選手は自身よりも身長が高く、身長が低いことは競技において不利に働く可能性もあります。 しかし、対格差のみが勝敗を分ける鍵となるわけではありません。体の使い方や技術を巧にすることで対格差をカバーし、勝利に繋げることができます。もちろん、競技を行う上でフィジカルを強くすることは重要なことですが、速く滑るために必要な要素はまだまだ沢山あると考えています。 このように、競技において自分自身が不利な状況であったとしても、自分に合った滑りを極め、大きな壁も超えていきたいと考えています。
GO-BEYONDER No.294
アルペンスキーヤー
片桐麻海
1999年7月13日 北海道生まれ スキー初乗りは2歳、アルペンスキーは5歳から現在に至る。 神居東小学校/神居東中学校/北照高等学校から、現在(2021年)青山学院大学在学。 中学1‐3年生までU16強化指定選手。 2015/16(高校1年生)シーズンに全日本スキー連盟強化指定選手。 SAJ競技者番号03010170(登録済) FIS競技者番号307916(登録済)
Instagram:https://www.instagram.com/36imasa36/
受賞歴
- 2020~21年シーズン
- 2021年4月 全日本スキー選手権大会 大回転3位
- 2019~20年シーズン
- 2019年12月 全日本スキー選手権大会 回転4位
- 2019年12月 全日本スキー選手権大会 大回転8位
- 2017~18年シーズン
- 2018年2月 国民体育大会少年女子 大回転 優勝
- 2018年3月 全日本スキー選手権大会 回転7位
- 2016~17年シーズン
- 2017年2月 全国高校選抜スキー大会 大回転 優勝×2
- 2017年3月 全国高校選抜スキー大会 回転2位