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GO BEYOND な

小野光希(オノミツキ)

プロスノーボーダー

私はスノーボード ハーフパイプ種目の強化指定選手として活動しています。 ハーフパイプとは、円筒を半分にして横に倒したような形状をしています。 場所にもよりますが、壁の高さは約7メートルで、通常壁を5〜6回往復して技を繰り出します。 エアの高さ、技の難易度、全体の完成度などをジャッジし、点数を競う競技です。採点競技のため、ただ難易度の高い技をするだけでなく、技のバリエーションや独特な演技構成も重要となります。 私は両親と姉の影響でスノーボードに出会いました。 初めてスキー場に行ったのは1歳の時で、3歳からスノーボードを始めました。7歳からハーフパイプを始め、大会に出場するようになり、11歳(小学校5年生)でプロ資格を取得しました。 ハーフパイプを始めてからより一層スノーボード にのめり込み、雪が降らない地域に住んでいますが、両親に毎週末スノーボードに連れて行ってもらいました。 私が6歳の時にバンクーバーオリンピックを見てオリンピック選手に憧れを持つようになり、競技を始めてからは本格的にオリンピックを目指すようになりました。現在は1年の約半分を海外で過ごし、北京オリンピックに向けて大会の転戦やトレーニングに励んでいます。

私がスノーボード の活動を通して目指していることはオリンピックやXGamesなどの国際大会でメダルを獲得することです。 そして、私のスノーボードを通じて誰かを笑顔にすることができたり、多くの人にスノーボード について知ってもらえるような影響力のある選手を目指しています。 応援してくれている家族やコーチ、スポンサーの方々、スノーボード のファンの方々に、1番良い結果や滑りで恩返しがしたいです。 近年ではワールドカップで表彰台に乗るという目標を達成することができましたが、シーズンを通して自分のベストな滑りをすることや、大会で勝ち続けることは難しいことだと痛感しました。 技術面、精神面共に、自分にとって常にベストな状態でいる為には日本よりも練習環境が優れている海外で多くの経験を積む必要があります。 より良い環境に身を置き、多くのことを学んで自分自身の成長に繋げることができれば、自然と結果もついてくると思います。 ハーフパイプはまだまだ知名度が低く、競技人口もあまり多くはありません。大好きなスノーボードの発展の為に、私が様々な大会で活躍し多くの人にスノーボードの楽しさを伝えていきたいです。

私がこれから超えていきたいことは、世界との壁です。 ワールドカップなどの国際大会で好成績を残すことができた経験はありますが、毎回安定して良い順位を獲ることは難しく、また世界のトップ選手との差も大きいのが現状です。 また、技術面だけでなく精神面も劣っていると感じています。 大会時に1本目に転倒してしまった場合や、普段できていることができない時に焦りと不安を過度に感じてしまい、結果的に上手くいかなかったことが何度もありました。 大技に挑戦することで常に必要なことは、リスクを承知し、恐怖心と戦うことです。 これらを克服するには、競技力を向上させ自分の滑りに自信を持って大会に臨む必要があります。 これまでの私の経験から、世界のトップ選手との違いを分析することで自分に何が足りないのか、課題を明確にすることができました。 恐怖心に打ち勝つ為に、自分が今までやってきたことを信じ、どの大会でも自分の力を最大限発揮できる強さを身につけ、磨いてていきます。 世界で活躍できるスノーボーダーになる為に常に新しいことに挑戦し続け、自分の限界を超えていきます。

GO-BEYONDER No.287

プロスノーボーダー

小野光希

2004年3月5日生まれ、埼玉県出身。6歳でスノーボードを始め、小学校からハーフパイプにチャレンジ。小学5年時にプロ資格を取得すると国内外の様々なジュニアカテゴリーの大会で頭角を現し、2017年、18年とUSオープンのジュニア大会を2連覇してその名を世界に知らしめる。2020年にはスイス・ローザンヌで開催された冬季ユース五輪を制し、15歳にしてW杯でも初表彰台を経験。2022年開催の北京五輪はじめ、今後の活躍が期待される。

Instagram:https://www.instagram.com/mitsukiono/

Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100021866076436

Twitter:https://twitter.com/mitsuki__0305

受賞歴

  • 2021年
    • 4月 全日本選手権 2位
    • 4月 JOCジュニアオリンピックカップ 優勝
    • 3月 FIS WORLD CUP ASPEN 4位
    • 3月 FIS世界選手権 6位
    • 1月 LAAX OPEN 2位
  • 2020年
    • 3月 Burton US Open 4位
    • 2月 FIS WORLD CUP Calgary 2位
    • 1月 Youth Olympic Games 2020 優勝
  • 2019年
    • 1月 FIS JUNIOR WORLD CHAMPIONSHIPS 優勝
  • 2018年
    • 9月 FIS JUNIOR WORLD CHAMPIONSHIPS 優勝
    • 3月 Burton US Open junior jam 優勝
  • 2017年
    • 3月 Burton US Open junior jam 優勝
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