私は2歳の頃からスキーを始め、7歳から本格的に競技としてアルペンスキーに取り組んでいます。滋賀県出身で雪のない環境で育ったため、中学生までは毎回練習のために長野県のスキー場へ通っていました。そのため学校の無い週末しか滑りに行くことができず、全国大会などでは常に40位前後と、環境に恵まれた選手たちに圧倒的な差をつけられてしまいました。
当初は遊び感覚で始めたスキーでしたが、全国大会で味わった悔しさからもっと上を目指したいと思うようになり、いつの間にかアルペンスキーに夢中になっていました。
そして、高校生になると、より良い環境を求めて秋田県の学校へ進学しました。レベルの高い仲間たちと切磋琢磨していくうちに、自然と日本一になるという目標を立てていました。高校での3年間はその目標に向かって突っ走り、高校3年生の時に全国高等学校総合体育大会で優勝し、日本一になるという目標を達成することが出来ました。
そして現在はインターハイで優勝したことを自信に繋げ、全日本選手権での優勝やワールドカップ、オリンピックで世界を舞台に活躍する選手になるという目標に向かい日々精進しています。
私の最終的な目標は、ワールドカップやオリンピックなど世界を舞台に活躍する選手になることです。
19/20シーズンからは中国や韓国、ロシアなどの海外選手たちも参加する、ワールドカップの一つ下のカテゴリーであるFECレースに積極的に挑戦しています。FECレースに挑戦していく中で、2019年度に中国で行われたFEC太舞のレースで10位に入るなど、一歩ずつ確実に手ごたえを感じています。そうした経験から、今までは夢の舞台であったワールドカップやオリンピックがいつしか目標へと変わっていきました。もちろん世界との壁はまだまだ大きく、それを乗り越えるにはさらなる努力が必要です。この壁を超えるために、そしてこの目標を必ず達成するために、これからも積極的に挑戦を続けていきたいです。
そして、中学時代まで全国大会で40位前後だった私が、世界の舞台で活躍することで同じアルペンスキー選手や他のスポーツをしている人、そしてスポーツ以外でも目標に向かって頑張っている人に勇気と希望を与えられる選手になりたいです。
小学校6年生の時に初めて海外遠征へ行き、そこでは各国の選手たちと一緒にトレーニングをしました。初めて海外の選手を実際に見たとき、体格・体力・技術すべてが日本人よりもはるかに優れていて、小学6年生ながら衝撃を感じたことを今でも覚えています。しかし、衝撃と同時に私も海外選手に追いつきたい、勝ちたいと思うようになり、その思いは今でも変わっていません。海外選手に追いつきたい、勝ちたいという思いは、当時はぼんやりと考えていた「夢」でしたが、現在では様々な経験や結果を通して確実に「目標」へと変わりました。世界の舞台でも上位に入れるよう、努力を惜しまずこれからも目の前の壁を1つずつ超えていきます。