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アルペンスキーの指導者をしている父のもと、小学生から競技スキーを続けています。物心つく前からスキーをしていて、父の熱心な指導のお陰で中学、高校、大学、国体と全ての全国大会で優勝することができました。
高校2年生時にナショナルチームに選出され、現在もナショナルチームの一員として活動しています。チームでの合宿や試合などはヨーロッパを中心とした海外遠征であり、1年のうち半分は海外にいることが多いです。
アルペンスキーのシーズンは主に12月からですが、6月や7月にはまだ氷河が残っているフランスやスイスといったヨーロッパ諸国に短いと2週間、長い時で2ヶ月ほど滞在し、雪上トレーニングを行います。シーズン中とは違い、氷河が残っている程度の3000mを超える標高のゲレンデでトレーニングするため、オフシーズン中に行う体力トレーニングも有効的に行うことができます。
12月に行われる全日本選手権やその後のアジア各国で行われるアジアシリーズをチームで活動し、ワールドカップの出場権をかけてチームメイト同士、切磋琢磨してシーズンを過ごしています。
1つの目標として、ワールドカップに出場するというものがあります。
日本人はヨーロッパ諸国に比べアルペンスキーがメジャースポーツとして根付いておらず、ワールドカップやオリンピックでもほとんどがヨーロッパの選手の中で上位争いをしています。過去には世界で戦っていた大先輩方も多くいますが、近年競技者人口が大幅に減少しており、選手が育たなくなってきているのが現状です。
選手を育てるためにはまず、憧れとなる選手が必要であるとわたしは考えます。幼い頃から憧れる選手を目指し努力していけば、自ずと結果は出てくるものだと思います。
優秀な選手が世界で戦い、ワールドカップで日本人選手が順位争いをする為には、まずアルペンスキーを日本でさらにメジャーな競技とし、優秀な選手を発掘することが必要です。その手助けができるような選手になることを目指し、私も現在ワールドカップで戦っているチームの先輩方を見て、日々勉強しています。
海外遠征をしていると、一年中氷河で滑ることができる素晴らしい環境がヨーロッパのいたるところに存在するということを知りました。日本ではまだ雪の降らない季節でもヨーロッパに行けばとても良い練習ができます。
しかし、陸続きのヨーロッパでは飛行機で12時間ほど移動し、滞在地まで更に車で数時間移動することも珍しくありません。複数の国を移動して練習をすることもあります。
海外遠征中は時差や食文化、3000mを超える標高の高さなど、日本とは大きく異なる環境での練習となります。中でも標高の高さは大きく影響し、滞在するホテルのある場所も1000mを超える所にあることもあります。トレーニングをする際も、普段とは違う環境で疲れも溜まりやすい為、セルフケアも重要になります。
競技者としての海外における環境への適応力を今まで以上に意識し、ベストパフォーマンスをできるような考え方と身体作り、練習をより良いものに自分で変えていける力を身に付けたいと思っています。
受賞歴
- 2020年
- 2018年
- 2月 国民体育大会冬季大会 少年女子 優勝
- 1月 Far East Cup 韓国シリーズ 回転優勝
- 1月 ジュニア世界選手権 出場
- 2017年
- 2015年