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私は、スキークロスという競技の日本代表選手として活動しています。
小学校低学年から大学4年生まではアルペンスキーという競技に取り組みました。練習を積み重ね大会に出場するようになり、優勝した時のあの感動が忘れられず、「オリンピックでメダルを取りたい」という大きな夢が芽生えました。
高校3年生の時には全日本選手権で優勝し、日本一となりました。次は世界一になりたいと本気で思い、目指す夢が具体的な目標に変わり今日まで努力してきました。
そんな中、大学卒業後スキークロスの日本代表コーチからスキークロスをやってみないかといった話をいただき、大学卒業後からはスキークロスという競技に活動の場を移し、日々練習に取り組んでいます。
スキークロスとは、ジャンプ台やウェーブといった沢山の障害があるコースを4人同時にスタートし、お互い競り合いながら一番早くゴールすることを目指す競技です。スキークロスは、別名雪上のモトクロスとも言われており、とてもエキサイティングな競技でもあります。ちゃんとしたスキークロスのコースは、日本には全く無いため活動の拠点がどうしても海外がベースとなってしまいます。その為、1年の約半分は海外でいろいろな国を転戦しながらトレーニングやレースに取り組んでいます。
私は現在、スキークロスの日本代表選手として活動していますが、オリンピックで金メダルを獲得する事を目標に活動しています。その為には、オリンピックの出場基準を突破しなくてはなりません。
オリンピックの出場基準は、ワールドカップで8位以内に1回以上入ることが条件となります。また、ワールドカップに出場するためにも基準があり、コンチネンタルカップで4位以内に入ることが条件となります。
私はオリンピック出場のため、現在この世界各地で行われているコンチネンタルカップで4位以内に入り、ワールドカップ出場を目指し活動しております。先日カナダで行われたコンチネンタルカップで3位に入り、ついに2月にワールドカップに出場することが決まり、活動の舞台がついにワールドカップに上がります。
この調子で、ワールドカップの舞台でもしっかり戦えるように努力し、まずは北京オリンピックに出場する事を目指しております。
私は自分の限界を超え、世界一を目指すのと同時に、スキークロスをもっと沢山の人に広めていきたいです。
スキークロスのルールはとてもシンプルで分かりやすく、ジャンプ台やウェーブといった障害物を使用したエキサイティングな競技ということもあり、とても楽しく観戦していただける競技だと思っています。
しかし、スキークロスやアルペンスキーといった競技で世界を舞台に活躍している選手は日本にはあまりいません。そのため日本人選手である私が世界で活躍することで、スキージャンプの様に大々的にメディアで取り上げられ、スキークロスを広めることができたらと思っています。
世界で活躍する一歩として、今年初めて出場したワールドカップでは世界のトップ選手との差を知ることが出来ました。今はまだトップ選手との壁はありますが、自分の限界を超え、世界で活躍できる選手となり、スキークロスをもっと広められるように頑張ります!!
受賞歴
- 2020年
- 2月 ワールドカップ(ロシア サニーバレー)40位
- 2月 ノースアメリカンカップ(カナダシリーズ)3位、4位
- 1月 ノースアメリカンカップ(カナダシリーズ)3位、4位
- 2018年
- 8月 オーストラリア・ニュージーランドカップ 2位
- 3月 全日本スキー選手権大会(アルペン複合)3位
- 2017年
- 3月 全日本スキー選手権大会(アルペン複合)準優勝
- 1月 全日本学生チャンピオン大会(大回転)優勝