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私は北海道北見市で一般社団法人「ロコソラーレ」に所属するカーリング選手です。
私が生まれ育った北見市常呂町という町はカーリング発祥の地であり、母と姉が競技者だった影響で5歳からカーリングを始めました。
13歳から日本選手権に11回出場し、2016年の世界カーリング選手権では銀メダルを獲得、2年後の2018年冬季ピョンチャンオリンピックでは銅メダルを獲得しました。
現在もオリンピックで共に戦ったメンバーと一緒に「世界一になる」という目標を掲げ、国内外で活動しています。
シーズン中はカナダでのグランドスラムやボンスピルというツアーを回るため、カルガリーに拠点を置き、カナダ各地で行われる大会へ参戦しています。大会が終わるとカルガリーに戻り練習する、そういった生活をここ数年送っています。
私は平昌オリンピックを経験し、日本初のメダルを獲得しましたが、その色はメダルを取った中では最下位で決勝を観客席から観ていました。そのときメダルを取った喜びよりも悔しさで胸がいっぱいになりました。
そんな思いを次の北京オリンピックでは決勝戦の場で戦うこと、あのとき悔しさでいっぱいだった思いを、次は嬉しさや喜びでオリンピックを終えたいというのが一つの目標です。
そして、カーリングにはグランドスラムという世界ランキングツアートップ12チーム(または15チーム)で戦う世界最高峰のツアーがあります。そのグランドスラムのチャンピオンになることも私のカーリング人生の夢であり、目標の一つです。
また、私はこのカーリングという競技がもっとたくさんの人に認知され、競技人口が増え、子供達がかっこいいと思ってくれるような、そんな憧れやこれからを担う子供たちの夢の職業になって欲しいと思っています。
シーズン中はカナダに拠点を置き、ツアーを転戦するため、こういった生活を始めた時は言葉や文化の壁を感じることもありました。現在はそういった壁を越え、国境や考え方にも柔軟性を持ち接することができるようになりました。今ではカナダの生活も充実し、カナダ人コーチやそのご家族や友人、海外の選手たちと過ごしていく時間がとても楽しく感じています。
カナダでの生活を通じ、国境も性別も生まれ持った身体もすべての垣根を越え、見ている人が楽しんでくれるようなパフォーマンスのできる選手になりたいと思うようになりました。日本人が思っているカーリング選手像を広げ、今の自分の目標や理想をも越えていく選手になりたいです。
受賞歴
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
- 2015年