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坂口由香里(サカグチユリカ)
プロビーチバレーボール選手
私はプロビーチバレーボール選手として会社に所属させていただきながら、会社には月に1回ほど出社し、それ以外は大会出場、練習やトレーニングに専念させていただいております。
大会は国内大会と国際大会がありますが、東京オリンピック出場を見据え、ここ数年は基本的に国際大会を中心に出場しています。
ビーチバレーボールは夏の競技のイメージがあると思いますが、やはりその通りで常に暑い場所で試合や練習を行います。そのため、日本が冬のときには南半球や赤道近くの国へ行き大会や合宿に励むため、シーズンオフという時間は他の競技に比べて少なく、年中通して活動しております。
昨年は1年間のうち3分の1以上は海外で過ごし、国際大会では金銀銅合わせて5つのメダルを獲得しました。国内大会でも出場した試合は全て表彰台にのぼり、現在国内個人ランキングは3位、チームランキングは2位となっております。
まず大きな目標としましては、東京オリンピック出場です。
ビーチバレーの東京オリンピック出場チームは最大で2枠あります。ひとつはアジア予選で優勝するとアジア代表として出場することができます。もうひとつは開催国枠として必ず日本から1チームが出場することとなっています。その開催国枠として出場するためには、東京で行われる代表決定戦で優勝しなければなりません。
私たちのチームはまずは代表決定戦で優勝するため、日頃から競技に力を注いでいます。国内で優勝するチャンスはあると実感しているので、自分やパートナーを信じて突き進みます。
もうひとつの目標は、国際大会でメダルをひとつでも多く持ち帰り、スポーツを仕事にしたいと考えている若いバレーボール選手やビーチバレーボール選手に夢を与えたいと思っております。私は身長が165センチとビーチバレーボール選手にしては背が低く、体格にはあまり恵まれていません。そんな小柄な私でも、戦い方や考え方次第で世界の180センチ以上の選手と対等に戦えることを証明し、子供たちに少しでも良い影響を与えられる選手になりたいです。
世界に出ると、今まで知ることができなかった歴史や文化、人や環境に触れることができます。その中で私という存在は世界にとって非常に小さい存在であることに気付き、同時に可能性は無限大であるということにも気付かされます。世界に出ることは様々なことが挑戦となり、新しい目標や自分と出逢えるチャンスにもなります。
そんな私が感じるGO BEYOND. とは、どんなことに対しても前向きな姿勢を忘れずに過去の自分を上回ることだと思っています。そのためにこれからは自分のことをもっと信じたいと思っています。
試合では私が自分のことを今以上に信じることが勝利の鍵になると感じるようになってきました。また、英語を話すとき、たとえ相手に伝わっていても自信がなさそうに話してしまう自分が嫌いでした。
自分を信じるためには相当な努力や経験、過程が必要で、時には自分自身を認めて褒めることも必要になってきます。大事なところで心配をしたり奥手になったりするのではなく、これからはもう一皮二皮剥けるために、まずはもっと自分自身を信じるということをしていきたいです。
受賞歴
- 2020年
- 3月 FIVB World Tour 1star グアム大会 1位
- 2月 FIVB World Tour 2star カンボジア 大会 3位
- 2月 個人ランキング 3位
- 2019年
- 10月 ジャパンツアーファイナル大阪大会 2位
- 9月 ジャパンツアー名古屋大会 3位
- 9月 ジャパンツアー都城大会 2位
- 8月 日本女子選手権大会 3位
- 8月 FIVB World Tour 1star ハンガリー大会 1位
- 7月 FIVB World Tour 2star 中国大会 3位
- 6月 FIVB World Tour 2star 中国大会 3位
- 3月 FIVB World Tour 1star インド大会 2位
- 2月 FIVB World Tour 2star カンボジア大会 3位
- 2018年