私は小学1年生の頃に行った家族旅行で、初めてスキーと出会いました。私にとってスキーはとても楽しく、さらに上手くなりたいと思い長野県のスキー場に通うようになりました。少し上達した頃から、バッジテストを受けてみたいと思うようになり、小学3年生時には1級を取得しました。丁度その頃、モーグルのワールドカップがテレビ放送されているのを見て、モーグル選手になりたいという夢を持つようになりました。
スキースクールの先生からモーグルの選手はスピードに慣れるためにアルペンスキーを経験した方がいいとのアドバイスを受け、普段練習しているスキー場を拠点とするアルペンスキーのチームに入りました。私はすぐにアルペンスキーの虜となり、次第にアルペンスキーで世界を狙いたいという夢を抱くようになりました。そこから毎週のように奈良と長野を往復しては練習に励みましたが、全くと言っていいほど周りの選手に歯がたちませんでした。それでも両親は、上手くなりたい一心の私に海外でも練習をさせてくれ、そこから少しずつ周りの選手に近づけるようになりました。しかし目標への壁は高く、何度も心が折れそうな時もありました。そんな時は、もう二度と悔しい思いをしたくないという気持ちから自分を奮い立たせ、頑張ることができました。そして今ではさらに上のレベルで戦える選手となるため、秋田県の高校に進学し日々のトレーニングに励んでいます。
私の大きな目標はワールドカップやオリンピックで優勝することです。その舞台に立つためには、ワールドカップの1つ下のカテゴリーであるFECや全日本選手権でトップに立てるような選手になる必要があります。19/20シーズンから初めてFISのカテゴリーで戦うようになり、トップ選手とのレベルの差を痛感しました。FECなどの海外のレースでは、各国のトップ選手を目の当たりにし、世界への道のりの険しさを実感することができました。自分とトップ選手を比較すると、心、技、体の全てにおいて劣っているのが現状です。トップ選手との差をつめられるよう、今ある時間を大切に努力していきたいです。
私は中学2年生の時に初めて海外で行われる大会に出場しました。初めての国際大会は緊張しましたが、凄く楽しいものでした。同時に世界の同年代のトップ選手との差も痛感しました。その経験により、自分の課題を明確に見つけ、練習に励むモチベーションとなりました。しかし、練習をハードにやっているだけでは差を埋めることは出来ません。そのトレーニングの意味を考え、それをどう雪上に繋げるか、練習で培われたメンタルを試合にどのように繋げるのかを考えなければ意味がないと思います。他の選手と同じ時間を過ごす上で、自分にとってどれだけ内容の濃い有意義な時間を持つことが出来るかが大切だと感じます。今後挑戦していく中で、辛いことや逃げだしたいと思うことに直面しても、自分がしてきた努力を自信に変えて乗り越えて行きたいです。