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私は、4歳からスキーやバックカントリーが大好きな父の影響でアルペンスキーを始めました。最初は遊びでやっていたアルペンスキーでしたがレースに出場するたびに優勝し、いつの間にか「オリンピックで優勝する」と父に宣言するようになり、そこから父と2人で日々練習に取り組みました。
放課後や休日は、ほとんど友達と遊ぶことはなくトレーニングに励みました。トレーニングといってもジムで鍛えたりすることではなく、山の斜面を使った練習や木を登ったりと自然にあるものを使った厳しいトレーニングです。私は練習が嫌いで、時にはスキーを辞めたいと思った時もありましたが、心のどこかではオリンピック、ワールドカップチャンピョンになりたいという思いは消える事はなく、ただがむしゃらに練習をしていました。
現在では、チームに所属しコーチに出会い、オリンピック、ワールドカップの夢が目標へと変わりました。もちろん順風満帆には行かず、怪我を繰り返し苦しい時間を過ごした時もあります。悔しくて苦しい思いをしたからこそ得られるものがあると思います。誰にも負けないという自信をつけるために、年間で約200日以上雪上に立ち、オフシーズンは怪我をせずにレースや練習をこなすことができる体力や筋力をつけることに尽力しています。
私の最大の目標はオリンピックとワールドカップでチャンピオンになること。
2019年現在、日本人では2位が最高位です。今まで多くの国際大会や海外でトレーニングを積んできていますが、やはり外国選手との「心技体」の力の違いを感じます。自分の持ち味を生かし、どうしたら世界でも通用できるのか日々考え、行動に移しています。
時には、心が折れそうになったりしますが「世界一になるために」「もう後戻りできない」と自分に言い聞かせて、沢山の方々への恩返しも含めて世界一になるために日々奮闘しています。
人は負けること、傷つくこと、そして戦うことを怖がります。それは自分自身を傷つけたくないからだと思います。実際に私も負けることや傷つくことは避けたいです。しかし、私のいるアルペンスキーの世界、勝負の世界はその道を避けて通ることはできません。必ず勝敗は付いてきます。
その勝敗を超えた上にまた新たな道が繋がっていると私は信じています。負けて落ち込むのは当たり前です。しかし、そこからいかに早く気持ちの切り替えをし、自分の心の壁を越えていくかが重要です。それは私自身の課題でもあります。
オリンピックとワールドカップチャンピョンを目指す中でこれから先超えなくてはならないものが沢山出てくると思います。私はその壁がどんなに高くても諦めずに努力していきたいです。アルペンスキー選手として世界一になるために妥協せず自分自身の弱い気持ちを超えられるよう、さらに強くなります。
受賞歴
- 2019年
- 12月 阿寒FIS SL 優勝
- 12月 阿寒NJR SL優勝
- 12月 全日本選手権GS 3位
- 2018年
- 受賞3
- 3月 JOCジュニアオリンピックGS.SL 優勝
- 2月 全国中学校スキー選手権GS.SL優勝
- 2017年
- 3月 JOCジュニアオリンピックGS.SL 優勝
- 2月 全日本ジュニア選手権SG 優勝