238
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

GO BEYOND な

宇城元(ウジロハジメ)

パワーリフティング選手

私は、パラリンピック競技パワーリフティングの選手です。パラリンピックには同競技で2大会出場の経験があります。現在は、東京大会への出場を目指すだけでなく、講演を通じて、ダイバーシティ&インクルージョンの考え方や、目標を達成するための方法を伝える活動を行っています。

私は大学4年生の時にオートバイでの事故により脊髄を損傷しました。それから5年が経った1999年、パワーリフティング競技に出会いました。

パワーリフティング競技を始めたとき、障がい者専用の大会はありませんでした。障がい者の大会がないという事は、自分を鍛える場所は健常者の大会しかないという事を意味しました。

1994年に車椅子無しでは生きていけなくなった私は、それから5年が経った頃も車椅子である姿を見られる事に大きな抵抗がありました。しかし、このまま同じ環境に自分を置いていても何も変わらない、だから気後れせずに外の世界に出て行くことを決断しました。

このように行動した結果、新しい自分を発見する事が出来ました。つまり、パラリンピックに出場するという掛け替えのない経験と、ずっと受け入れる事が出来なかった、車椅子である自分を受け入れる事が出来たと感じています。

2020年東京大会出場への道のりは簡単ではありませんが、私は出来ると信じて行動していきます。達成した先には新しい自分自身がいる、楽しみにしています。

私たちアスリートは、スポーツの価値を高めることなど、その先を考え行動していかなければなりません。もちろん、同じ目標を持つ数多くの団体が全国で活動しており、沢山の方々が我々アスリートを支援してくれていることを忘れてはなりません。何故なら、サポート無しでは私たち個々のアスリートは成り立たないからです。

しかし個人でも出来る事はもちろんあると思います。私たちアスリートは立ち止まらずに、今いる組織や置かれている環境を理解することから始め、さらなる成長を目指す必要があります。すなわち、同じ環境に居ても何も変わらない。だから、気後れせずに違う世界に出て行くことが大切になります。そして新しい目標を発見し、そこに向かい始めたなら確実に手を打たなければならないのです。

その為には出来ることから始め、サポートしてくれる仲間を増やすことが必要になります。このように新しい世界に出ていく事で、目標を発見し、それを共に目指す仲間が出来、結果的に成長する事が出来るのです(GO BEYOND)。

私たちアスリートは、2020東京大会を通じて、スポーツの価値を高めることなど、さらに、その先を考え行動していかなければなりません。もちろん、スポーツ振興に携わってくれる多くの団体がありますし、支援してくれていることを忘れてはならない。何故なら、彼らのサポート無しでは私たち個々のアスリートは成り立たないからです。

これからも常にこの想いを胸に自分と向き合い、未来を見据えて今を超えていくチャレンジをし続けます。

GO-BEYONDER No.238

パワーリフティング選手

宇城元

1973年1月28日、兵庫県生まれ。大学4年生の時に、交通事故により脊髄を損傷し、5年後にパワーリフティング競技と出会う。障害を乗り越え、日本代表選手として国際大会に二回出場。自分自身を強化するために健常者の大会を選んで経験を積み、数々の大会で優勝を果たす。現在では男子75㎏級で188㎏、日本記録保持者である。記録を破られないように維持をするとともに、再び世界の大舞台への出場を目指し挑戦し続けている。

Instagram:https://www.instagram.com/h_ujiro/

Facebook:https://www.facebook.com/hajime.ujiro

受賞歴

  • 2019年
    • 9月 Ready Steady Tokyo出場 179㎏3位
    • 7月 ヌルスルタン2019ワールドパラパワーリフティングチャンピオンシップス 出場 172㎏11位
  • 2018年
    • 10月 インドネシア2018アジアパラ競技大会出場 147㎏7位
  • 2007年
    • 12月 メキシコ2017ワールドパラパワーリフティングチャンピオンシップス出場 181kg 10位
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ページトップへ