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私は、フリースタイルスキーモーグル選手として活動をしています。小学5年生から競技を始め、今では日本代表選手に選ばれるまでになりました。モーグルは急な斜面のコブを滑り、その間に2つのエアを飛びます。スキー場によってコースの斜面や長さが異なり、その中でどれだけ自分の技術を発揮することができるかが重要になってきます。
冬はコースでの練習、または海外へ赴き、時差や気候などが日本とは異なる環境で練習し大会に出場します。
夏はエアの練習をウォータージャンプという施設で行います。雪上をイメージした新しい技の練習です。何度も繰り返し練習することで技に対して自信を持つことができ、実際に雪上で上手くやることができます。
それ以外に力を入れているのは、体づくりのためのフィジカルトレーニングです。冬のシーズンを最後まで力が落ちないように乗り切るために持久力を高め、体幹部やバランスなど体に偏りがでないようにトレーニングに励んでいます。
私の目標は、2022年北京オリンピックに出場し、2026年のオリンピックでメダルを取ることです。
モーグルを始めた頃、スキー場でオリンピック選手の生の滑りを目の当たりにしました。自分もあんな滑りがしたい、応援されるような選手になりたいと強く思いました。
モーグルはまだまだ競技人口が少ないスポーツです。自分が好成績を残し、世の中に影響を与え、競技人口が上昇すると、もっとモーグル界が盛り上がると考えます。そのためにも足りない技術を身に付け、小さい頃に夢見た滑りができるようになりたいです。
初めて海外の大会に出場した時から、国外でも通じる滑りがしたいと思うようになりました。また、オリンピックに出るためにはワールドカップで上位の成績をとり、キープすることが大事になってきます。
世界に通用する滑りを身につけ、誰からも認められるトッププレイヤーになりたいです。ワールドカップ総合優勝を身近な目標にして邁進してまいります。
私はモーグルを始めて海外にいく機会がとても増えました。初めは日本とまったく違う環境に慣れることが大変でしたが、現在では英語を話して海外の人とコミュニケーションを取りたいと思うようになりました。
練習や試合で海外を訪れるたびに自然と英語が身につき、リスニング力が上昇しました。将来にも役立つ知識をも得ることができます。この経験を将来生かしていきたいと考えています。
また、自分の成長に必要なのは自分を信じることだと思います。今まで練習してきた努力を無駄にしないように、試合で挑戦することがその次にも生かされ、1試合ごとに成長していきます。
私にできることはまず言語の壁を超え、これから沢山成長して人間力を高めることです。日本人であることに誇りを持ち、モーグルを通して世界に名前を残していきます。
GO-BEYONDER No.233
モーグルスキーヤー
梶原有希
2002年4月1日、北海道生まれ。小学5年生から、フリースタイルスキーモーグル選手として活動を始める。日本の大会で好成績を収め、日本代表選手に選出される。世界の第一線で活躍している選手の滑る姿を目の当たりにしたのがきっかけで、世界の大舞台でのメダル獲得を目標とし、世界各地を転戦している。海外でも通用する滑りを身に付けるとともに、世界に名前を残していけるようなトップモーグルスキーヤーを目指し、挑戦中。
Instagram:https://www.instagram.com/yu4_1ki
Twitter:https://twitter.com/yuki_k41
受賞歴
- 2019年
- 8月 Australian NewZealand Cup7位
- 4月 Junior World Ski Championships5位
- 3月 全日本選手権7位
- 2月 World Cup17位
- 2018年
- 4月 月Junior World Ski Championships13位
- 3月 月全日本選手権18位
- 2月 月Nor-Am Cup4位