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私はスノーボードアルペン競技のコーチとして、年間で150日以上の海外合宿や、海外遠征に帯同しています。
プライベート合宿の専属コーチとしては、GO-BEYONDERである三木つばき選手のコーチングや海外生活サポートを行ってまいりました。またプロコーチとして個人向けの企画としては、春のヨーロッパ(オーストリアの氷河)でのキャンプ、夏のヨーロッパ(フランス、イタリア)でのキャンプ、秋のヨーロッパ(オーストリア、イタリアの氷河)でのキャンプ、中国ハルピン室内ゲレンデキャンプ(年2回)などを企画して選手やお客様を募り、滑れる環境を提供しております。
そして、日本ろう者スキー協会のヘッドコーチとしても、1年に3回の海外合宿にてコーチングを行っています。また日本人としては珍しいプレイングコーチとしての取り組みをしており、国内プロツアーでのレース参戦に向けたトレーニングを行い、選手としても日々のトレーニングを欠かさずに行っています。
現在では、日本のスノーボードアルペン競技の選手育成を行いながら、次世代を担う若い選手たちにも雪上トレーニングができる練習環境を提供していくことを目標に活動しています。
国際大会に出場する為には帯同するコーチが必要です。私は、将来主要会場であるヨーロッパでのオーガナイズやコーチングを行いたいと思っています。
世界中のコーチたちと共有出来る情報力や語学力(英語、ドイツ語)を活かし、私がオリンピアン選手として経験してきたことを次の選手たちに橋渡ししていく、そんなプレイングコーチとしての立場を目指しています。
これからを担う若い選手たちが世界の文化を知り、他国の選手とのコミュニケーションが取れて、選手自身の心の成長を促進できるような環境を整えられるようプロコーチとして活動を行ってまいります。
私は現役時代、スノーボードアルペン競技の本場が海外であることから、同じ日本人選手と練習するのではなく、本場で海外の選手と触れ合いながらメンタリティーやテクニックを磨くほうが絶対に得られるものがあると確信していました。そして、ドイツナショナルチームへの門を叩き、単身でドイツ選手たちと滑走トレーニングに励みました。
ドイツチームには専用スキー場があり、そこで早朝、夕方、ナイターと1日3セッションのトレーニングを行い、またドイツではアパートを借りて、いつでも練習ができる環境を作り、日々練習に没頭していました。
当時、その時代にそのような活動をする選手はいなかったので、もっと速くなりたい!もっと自己ベストを上げたい!という気持ちが伝わっていたのか、周りの選手やコーチたちから沢山のサポートをしてもらったのを今でも覚えています。
スノーボードアルペン競技というスポーツを通じて、より豊かな心に変えてくれたドイツチームにはとても感謝しています。世界との繋がりを身近に感じることができたということが、いろんな壁を乗り越える力になっていたと思います。
今ではお世話になったコーチたちと一緒にお仕事ができ、スノーボードコーチとしてのスキルを磨き合えていることに喜びを感じています。
スノーボードアルペン競技に関わるすべての選手の可能性を広げて大きく世界に羽ばたかせるために、これからもコーチング活動を精一杯行っていきます。
受賞歴
- 2019年
- 8月 ヨーロッパ氷河でのゲートトレーニングキャンプを主催
- 6月-7月 中国 ハルピン室内スキー場でのスノーボードキャンプを主催
- 1月 ヨーロッパ ワールドカップツアーで日本代表選手のコーチングと現地トレーニング環境のコーディネートを行う
- 2018年
- 1月 スイス フルムサーベルグで開催されたAudi レースシリーズに出場、トップクラスにて優勝
- 2017年
- 1月 U14の日本人選手を初めて国際大会(ジャーマンレースシリーズ)に出場させる