私は、スノーボードアルペン競技をしています。スノーボードアルペン競技とは、一対のポール又はフラッグの間をターンで通過しながら滑走し、スタートからゴールまでのタイムを競うスピード競技です。
私がスノーボードを始めたのは小学3年生の時です。スノーボードアルペン競技に興味を持ち、中学1年生から国内大会に出場して、2017年中学3年生の時にJSBA公認プロスノーボーダーになり、2018年の全日本ジュニア選手権大会アルペンスラローム競技で優勝しました。
2018-2019は全日本スキー連盟の強化指定選手に選出されました。
今シーズンは、筋力アップや持久力のアップを図り基礎体力をつけ、夏にニュージーランドへ遠征してスノーボードのゲートレッスン・ライディングフォームの修正やメンタル強化に励みます。そして、海外のFIS大会に出場したいです。
私の夢は、スノーボードアルペン競技でワールドカップ出場を目指すことです。昨年果たせなかった海外でのFIS大会に出場して、世界のレースの雰囲気を肌で感じ、世界の選手との違いをいち早く知りたいです。
海外、特にヨーロッパの選手は毎日滑って練習していると聞きます。日本はまだまだそのような環境があるとは言えません。海外に行き、その環境で練習することによって海外の選手のような技術が身につけられると思います。
ソチオリンピックで銀メダルを獲得した竹内智香選手も、より良い環境を求め、スイスチームに単身で合流されていたそうです。
海外は日本より練習環境が整っていますし、何より高い技術を持っている選手が多いです。そんな環境で練習された竹内選手だからこそ、ソチオリンピックで活躍できたのだと私は思います。竹内選手のように海外の選手と互角に戦えるようになるために、私もその環境で練習したいです。
そして、色んな事を経験しワールドカップに繋げたいと考えます。
私は、中学3年生の時に全日本ジュニア選手権大会で優勝しました。
その大会で、スノーボードアルペン競技はすごく楽しい!もっと色んな選手と勝負がしたいと思ったのがきっかけで、去年高校1年生の時にアメリカで開催されるFIS大会に出場するため、アメリカ遠征しました。
私にとって、この遠征は初めての海外のFIS大会出場を目的としたものだったので、ワクワクする気持ちがある反面、海外での大会はどんなものなのか、ちゃんと実力を発揮できるのかという不安がありました。大会2日前、練習中にショートポールに右手親指が衝突し、骨折してしまいました。そして、すぐに帰国して手術することになりました。
もう少しで世界の選手と勝負が出来たのに、家族や仲間が応援してくれているのに、と自分を責める気持ちと、応援してくれている人への申し訳ない気持ちが心の中で渦巻いて、手術前の入院中は精神が不安定になりました。
入院中は、ほぼ毎日両親が交互にお見舞いに来てくれました。また、私と同じようにスポーツで怪我をして入院している同年代の人達と仲良くなれ、励まされて気持ちが楽になりました。
そして、家族や友人や仲間やコーチなど、色んな人からメッセージが届き、自分はこんなに多くの人に応援してもらえていた、支えてもらっていたんだと改めて感じました。そして、もう一度挑戦だ!と強く思うことが出来ました。
手術が無事に終わり、退院後は手にギプスをつけ練習を再開しました。わずか、1週間しかない練習期間を長野県のスキー場に籠もって練習しました。その結果、全日本ジュニア選手権大会に出場して3位に入賞することが出来ました。
今回の怪我から、応援してくれている人がいる心強さ、そして滑れることの喜び、もっと速くなりたい!という気持ちが表れました。また、怪我をして出場出来なかったアメリカでのFIS大会に再チャレンジします。
私は、『努力したら全て報われるわけではない。でも、努力しなければ何も始まらない』という私を支えてくれる父の言葉を胸に、壁を超えていきます。