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この競技に出会ったきっかけは、小学校高学年の時に出会ったコーチです。当時フリーライドの選手として活動していたその方と出会い、純粋に「かっこいい」と思い、私もやってみたいと思いました。その結果高校1年生でカナダに単身留学し、フリーライドスキーのクラブチームに所属し練習、大会へ出場するようになりました。
始めたばかりのころは、毎回の練習が恐怖との戦いで、小さい岩も怖く、スピードも怖くてたまらなかったのですが、いまはそのスリルと爽快感、自然の壮大さに魅了されてしまいました。
この競技は、スタート地点とゴール地点のみ決まっており、どこを通るか、どのように滑るかは決まっていません。自然の山とその地形、例えば林の中や崖の間などを滑っていく中で、いかにスキーをコントロールしながらスムーズにかつ、かっこよく滑り降りるかということを採点される競技です。また、大会だけに限らず、「自然の地形を自由にスキーで滑る」こと自体がフリーライドスキーで、色々な場所を楽しんで滑ることそのものがフリーライドスキーだと思います。
現在私は、大会参戦をしながら、ヨーロッパのshades of winterというスキーフィルムプロダクションと一緒に映像を作っています。2018年9月にはニュージーランドで80kmのトラバースを行い、その様子を撮影し、30分ほどのショートフィルムを製作し、現在世界各国の野外映画祭へ出展しています。
私が高校1年生だった当時まだ日本ではフリーライドスキーというものが浸透しておらず、もっとスキーがしたい、フリーライドスキーがやったみたい、と強く思いカナダの高校へ単身留学したのが海外にチャレンジするようになったきっかけです。 そこでフリーライドスキーという競技と出会い、また色々な人や異なる文化に出会い、かけがえのない体験をしてきました。
海外でスキーをすることを通じて、様々なスキー文化に触れ、色々な人と関わり繋がっていきたいです。また、日本にはない山や地形、雪質などを実際に身をもって体感し、自分の糧にしていきたいです。また、色々な国に行くことを通じて、双方の文化を感じ理解しながら、日本の良さを広め、自分でも再認識できればと思います。
私は先シーズン、人生で初めて1週間以上かけた80kmにも及ぶトラバースを行いました。このトリップに参加したのは、たった１通のインスタグラムで私が送ったメッセージがきっかけでした。
まさか自分が、憧れであったグループと共に撮影を行うことなど夢にも思わなかったです。この便利になった世界だからこそ、国境や距離という物理的障壁を超えて、掴めたチャンスでした。 自分から能動的にどんどん動いていったからこそ世界中で活躍するアスリートと共にトリップするチャンスをもらい、このトラバースに挑戦できたことは、今後の大きな糧になったと思います。
また、スキーにおいては、自分の感じている恐怖や限界を超えていきたいと思っています。これらは、決して絶対悪ではないし、自然の中で競技をする上で必ず心のどこかで持っていなければならないモノだとも思います。 それでも、少しずつcomfort zoneを抜け出し、自分が確実にできることを増やし、行動できる範囲を増やしもっと色々な世界や山を見ていきたいです。
受賞歴
- 2019年
- 3月 FWQ Japan Ranking 2位
- 2月 FWQ Freeride Maiko1* 1位
- 1月 Janina KuzmaとEvelina Nilsonと共に赤倉にてChillfactorの撮影（オーストラリアの雑誌）
- 2018年
- 9月 ニュージランドにてShades of Winter “A Winter Affair” の 撮影 (Australian geographic adventureに10ページ、NZ skierに8ページ渡り掲載）
- 9月 FWQ The North Face. Frontier, presented by the Audi Quattro Winter Games NZ 4* 7位
- 2017年
- 1月 FWQ Freeride Hakuba 4位
